中国で再びコロナが流行しており、株式相場には下落圧力がかかっているが、収束の兆しが見え始めれば、相場は徐々に回復に向かう可能性が高い。その場合は観光・交通セクターなど、リベンジ消費の恩恵を受ける銘柄に投資妙味がありそうだ。
目次
新型コロナウイルスが再流行している中国
中国では新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、感染防止のためにロックダウン(都市封鎖)を行っている。上海では外出制限措置が取られる中でも、感染者数が過去最高を更新している状況だ。食料品の確保に悩む人が増えており、市民の間で不満が広がっている。
新型コロナウイルスの再流行で投資意欲が減衰
現在、中国経済には暗雲が立ちこめており、中国でリセッション(景気後退)が起きるリスクを指摘する専門家は多い。工場の操業停止が相次ぎ、企業は業績にも雇用にもダメージを受けている。このような状況では、株式相場は上昇しにくい。先行きの不透明感が、投資家の意欲を減衰させるからだ。
新型コロナウイルスが収束すれば株式市場は上昇基調へ
しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大に収束の兆しが見えれば、話は変わってくる。ロックダウンが全て解除され、企業の生産活動や国民の消費行動が元に戻れば、リセッションに対する懸念が薄れて、株式相場は上昇基調に転じる可能性が高い。
「リベンジ消費」に期待
株式相場が上昇基調に入る際に、確認しておきたいことがある。それは、どのセクターが上昇をリードするかだ。リベンジ消費の恩恵を受けやすいセクターには、ぜひ注目しておこう。
リベンジ消費とは
リベンジ消費とは、簡単に言えば「抑圧されていた消費行動が急激に再開される」といった現象のこと。例えば、「旅行を我慢していたから、コロナ禍が収束したらすぐに旅行に出かける」「帰省を我慢していたから、コロナ禍が収束したらすぐに帰省する」といった具合だ。
リベンジ消費の恩恵を受けやすいセクターは?
アメリカや日本ではリベンジ消費という概念が注目されているが、それは中国も同じだ。では、どのようなセクターがリベンジ消費の恩恵を受けるのだろうか。例えば交通セクターや観光セクター、外食セクターなどは有望と言えるだろう。
株式相場の回復期に狙うべきセクター4選
有望セクター1:交通
交通セクターでは、飛行機や電車、バス、フェリー、タクシーなどの公共交通機関を運営している事業者に注目したい。現在、ロックダウンなどでこのような交通機関の利用者が減っているが、コロナが収束すれば利用者数が回復する可能性は高い。
有望セクター2:旅行
旅行セクターもリベンジ消費の恩恵を受けるだろう。具体的にはホテルなどを運営している企業や、観光バスや旅行ツアーなどを提供している企業、オンライン旅行予約サイトを運営している企業などが有望だ。
有望セクター3:外食
外出が規制されている間は、レストランを運営している企業の業績は大幅に落ち込む。休業を余儀なくされたり、営業していても開店休業状態になったりするため、やむを得ない。しかし、コロナが収束に向かって外出規制が緩和されれば、徐々に客足は戻るだろう。
有望セクター4:エンタメ
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、「密」を避ける必要がある。そのため、遊園地やライブ施設などは、営業を自粛せざるを得ない。しかしコロナが収束すれば、これらの施設の営業が再開され、売上も以前の水準に戻るはずだ。
逆にリスクを抱えるセクターは?
新型コロナウイルス感染症の拡大の収束によって、投資妙味があるセクターとして、交通セクター、旅行セクター、外食セクター、エンタメセクターの4つを挙げたが、逆に投資するリスクが大きくなるセクターがある。それは、インターネット関連銘柄だ。
新型コロナウイルスの感染者数が増えると、インターネットの利用が増える。外出できないため、さまざまなやり取りを対面ではなくインターネットで済ませようとするからだ。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大が収束に向かえば状況が変わり、オフラインのコミュニケーションが増える。
もちろん、新型コロナウイルス感染症の行方だけが各セクターの上昇・下落を決めるわけではないが、中国で新型コロナウイルス感染症の拡大が収束する兆しが見えたら、インターネット関連銘柄に投資するタイミングには注意したい。
最新情報の取得に努めて、投資タイミングを見極めよう
株式投資で利益を出すためには、安く買って高く売る必要がある。そのため、株価が回復し始めたタイミングで、早めに有望銘柄に投資したい。
そのためには、中国における新型コロナウイルスの感染者数の変化を日々確認するなど、最新情報の取得に努めることが大切だ。関連ニュースを逃さずチェックしてほしい。
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