世界をビジネス目的で旅行しているビジネスパーソンを対象にした調査で、米国、英国、ドイツ、フランス、スペイン、日本、中国、イタリアの出身者を調べたところ、約半数が「無意識のうちに顧客や取引先の気分を害してしまわないか」を心配していることが分かった。中でも心配している人が多いのがスペインで62。割合がもっとも低いのは日本のビジネス旅行者でわずか30%だった。
この調査は、オンライン宿泊予約サイトBooking.comが過去1年間で4回以上、ビジネス目的で国外に旅行した18~65歳の男女4555人を対象に今年初旬に実施したもの。
ビジネス旅行者の62%が「マナーの失敗が企業の収益に影響を与える」と答えたほか、32%が「他国に出張した際に文化的な失敗をしたことがある」と回答。約半数(49%)が「無意識に顧客や仕事相手の気分を害してしまわないかを心配している」という。
「ビジネスマナーで失敗したことがある」と答えた回答者が多い国
「他国へ出張する際は、その土地の文化を知ることが重要だ」と回答した人が83%。73%が「出張先をあらかじめ調べ、その国のビジネスマナーを頭に入れている」としたものの、失敗は防げるとは限らない。「ビジネスマナーで失敗したことがある」と答えた回答者が多い国を並べると、中国(67%)、イタリア(65%)、米国(58%)、ドイツ(56%)、スペイン(52%)となった。
特に食習慣に関しては、他人の気分を害してしまう恐れが強いようで、4人に1人は「よく知らない相手と食事をすること」、「自身の食事規制(アレルギーなど)に合わない可能性がある場所へ行くこと」を懸念しているという。3人に1人(30%)は、提供されるアルコール量が多すぎることを心配している。
日本人「すぐ謝るべき」 イタリア人「ジョークでその場を和ませる」
ビジネスマナーの最大のミスとして考えられているのは、「会議中に携帯電話に出ること」で、調査対象者の半数近く(46%)が「最も失礼」と回答。英国(57%)と米国(55%)のビジネス旅行者の半数以上は、「絶対にタブー」と回答。日本人はわずか30%だったので、この種の失敗をあまり気にしないようだ。
「ビジネスマナー上の失敗トップ5」では、「会議中に携帯電話に出る」が46%、「適切なあいさつをしない」が43%。「不適切な服装」が36%、「大声で話す」32%、「メールの返信を24時間以内にしない」19%と続いている。
こうした失敗をした場合の対応はどうするべきなのだろうか。「謝罪してすぐに対応するべきだ」と答えた人は、日本人では69%にものぼる一方、イタリアでは37%にとどまった。イタリアのビジネス旅行者の26%は、「ジョークを言ってその場を和ませようと努める」と回答するなど、国民性の違いが如実に現れている。(ZUU online編集部)
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