効率化,ビジネス,読書,新書
(画像=Webサイトより)

時間が有限である以上、ビジネスシーンでは効率化が必須だ。しかし忙しいビジネスパーソンは本を読む時間さえ確保が難しいだろう。そんな人には新書がオススメだ。

ここではビジネスパーソンに向け「ビジネス効率化」系の新書を5つ紹介する。時間をつくって是非とも読んでもらいたい。

正しい判断こそ、ビジネス効率化の原点

『一瞬で正しい判断ができる インバスケット実践トレーニング』(鳥原隆志著、朝日新書、821円)

ビジネスシーンではインバスケット能力が問われるシーンが多い。インバスケットとは簡単に言うと正しく案件処理をする能力のことだ。

本書ではそのインバスケット能力を高めるトレーニングができる。実践に即した形で36問用意されており、「優先順位設定力」「問題発見力」「問題分析力」など9つの能力をトレーニングできる。

具体的には「売れ筋商品の売上が急落した場合の判断」等を問う内容だ。その結果、自分の得意な能力と苦手な能力を把握することが可能だ。

本書を使って得意分野を伸ばすもよし、苦手分野を克服するもよしであり、自分の使いやすいように使うといいだろう。設問はそれぞれ独立しているため、隙間実感を使って通勤時間や休み時間に判断能力を高めるといいだろう。

頭が「ボーっ」とするなら生活から改めるべき

『頭が冴える15の習慣‐記憶・集中・思考力を高める』(築山節著、生活人新書、756円)

流行りの習慣系ビジネス新書でオススメなのが本書だ。2006年に初版が出版されたが、未だに根強い人気を誇っている。

本書で「頭がボンヤリとする」ことへ警鐘を鳴らし、生活改善を訴えている内容の新書だ。小手先の脳トレーニング本ではなく、冴えない脳を改善できるように充実した内容が記されている。

具体的には「新聞コラムの音読」「挨拶に一言付け加える」などの提案がされている。何をすればいいかアクションが書かれているため、忙しいビジネスパーソンでも取り組みやすいのがオススメポイントと言えるだろう。

ただルーチンな毎日を繰り返さずに、一日一日を大切にすることが「脳の冴えさせる」ポイントだと学ぶことができるだろう。

中堅ビジネスパーソンに勇気を与える一冊

『50歳からの出直し大作戦』(出口治明著、講談社+α新書、907円)

ライフネット生命代表取締役会長自らが書いた一冊。自らの経験に基づいた「無敵の50代の生き方」が記されている。

50代に訪れる悩みには「退職時期」「養育費」「住宅ローン」「老後」など様々ある。しかし本書では、こうした悩みを肯定しつつ、けれども「黄金期」だと位置づけている。

自身に訪れた突然左遷から、起業し、成功するまでのサクセスストーリーが描かれている。いつだってやり直せる、いつからだって成功できる、そんな思いに駆らせてくれる一冊と言えるだろう。

もし中堅ビジネスパーソンの中で悩みがあるなら、一度手に取ってみるのが良いだろう。きっと悩みを解決する救いになるはずだ。

想像力と創造力を掻き立てられる対談

『ひらめき教室「弱者」のための仕事論』(松井優征・佐藤オオキ著、集英社新書、799円)

世界的なデザイナーと有名漫画家の対談を収めた一冊だ。NHK Eテレ「SWITCHインタビュー達人達」で反響を呼んだ内容が書かれている。

彼らに共通した見解は「弱さ」を認めることにある。自分に才能があると信じるのではなく、自分が弱いと自覚してからこそ、強くなることができると言うのだ。

この仕事論の上に立つと、いままでの既定路線から外れた別の景色が見えはじめる。それこそ想像力と創造力なのだ。

本書は対談集で、その一言に思いがけないヒントが眠っている。気分転換も兼ねて読んでみるといいかもしれない。

ゲーマーではない人こそ手に取りたい一冊

『勝ち続ける意志力』(梅原大吾著、小学館101新書、799円)

本書は世界的に超有名なゲーマーが書いた新書だ。著者はギネスブックにも認定されている凄腕プロゲーマーである。

一見するとビジネスとゲームは真逆の存在のように思われる。「ビジネス=仕事」で「ゲーム=遊び」だからだ。その結果、ビジネスパーソンは子の一冊を手に取ることはないだろう。

けれども、この一冊はそんな小さな概念には収まらない。著者自身がどうしてプロゲーマーとして勝ち続けることができるか?どうして逆境に負けずに継続できるのかを強く語った一冊だ。

著者は単なるゲーム好きではない。"プロ"ゲーマーである。すなわち、ゲームで賞金を稼ぎ、生活をしているのである。そんな著者だからこそ伝えられる思いを、是非忙しい時間の合間を縫って読んでほしい。

ビジネスパーソンに向けた「ビジネス効率化」系の新書を5冊紹介してきた。具体的なハウツーから仕事論まで様々な角度から紹介した。もし気になる一冊があれば是非手にとって読んでもらいたい。(吉田昌弘、フリーライター)

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