「面接・就職にお金がかかる」のは世界共通であることが、米パーソナルファイナンス・サイト「MoneyCrasher」のレポートから判明した。
人材ポータルサイト「マイナビ」による日本の就職活動費の見積もりは、遠方への旅費も含めて最低11万7000円。対する米国での就職活動費は、ニューヨーク在住の応募者が市内で活動する想定であるため、300ドル(約3万1032円)前後と低めになっている。遠方への旅費や資格取得などの必要が生じれば、この何倍もの投資が不可欠となる。
スーツ、スマホ、資格取得まで、将来の自分に投資
まずは面接会場に出向く費用を算出するところから始まる。ニューヨークでは地下鉄料金が3ドル(約310円)だが、面接会場や就職先が遠方ならば交通費が余分にかかる。わざわざレンタカーを借りる応募者も少なくないそうで、そうなると20ドルから100ドル(約2069円から1万344円)の上乗せ。さらには駐車代(1時間1ドルから3.50ドル/約103円から362円)も忘れてはいけない。
幸い最近ではSkypeなどを利用したビデオ面接を採用する企業が増えており、希望があれば電話面接に応じてくれる企業もあるそうだ。
次に第一印象の決め手となるビジネススーツ。標準のもので100ドルから200ドル(約1万344円から2万688円)前後。ブランドものに奮発するなら1000ドル(約10万3444円)をくだらない。そこにシャツやネクタイといった小物をそろえると、45ドルから150ドル(約4655円から1万5516円)の追加となる。革靴を新調すればさらに追加料金だ。
意外な就職活動の必須アイテムはスマートフォン。いつでもどこからでも応募者と連絡がとれる環境を求めている企業が多い近年、旧式の携帯電話ではせっかくのチャンスを逃してしまう可能性があるという。ここで契約形態や機種によって、100ドルから700ドル(約1万344円から7万2408円)の出費。
こうした投資の甲斐なく就職活動が難航している場合、資格の取得などを検討する必要がでてくるかも知れない。受講料を計算にいれると、大学や専門学校によって差額が生じるものの、1000ドルから6万ドル(約10万3444円から620万6400円)の投資となる。
「そこまで時間とお金を投じる価値があるのだろうか」という疑問が頭をよぎるかも知れないが、就職活動への投資をケチるということは、自分の将来の可能性をせばめることにもなりかねない。お金を稼ぐ目的の就職活動でお金がかかるのは、投資で資産を増やすのと似ていなくもない。(ZUU online 編集部)
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