LCCも有名店とコラボした地域色豊かな機内食を提供

低価格運賃と引き換えにサービスを簡素化しているLCC(格安航空会社)でも、機内食の充実がはかられていることをご存じだろうか。LCCでは機内の飲食物は有料になっているが、有名店とコラボしたメニューがいろいろ登場している。

関西国際空港が拠点のピーチでは、『おもろい・美味しい』というコンセプトで機内食を展開している。大阪のお好み焼き専門店「千房」とコラボした『大阪オムそば』、人気店「たこ昌」のたこ焼きを提供しているほか、近畿大学が開発した「近大発うなぎ味のナマズごはん」を販売している。近畿大学が開発した世界初の新食材、うなぎの味わいを楽しめるナマズを味わえるとあって注目を集めている。このほか、大阪の老舗ワイナリー「大阪カタシモワイナリー」による、たこ焼きに合うスパークリングワイン「たこシャンピーチロゼ」の機内限定販売も行っている。

国内外に多数の路線を持つジェットスターでも、有名店と組んだ機内食に力を入れている。東京・自由が丘にあるベーグル専門店「ジュノエスクベーグル」とのコラボメニューでは、「名古屋めし」の小倉トーストをイメージした『小倉マーガリンベーグルサンド』、愛媛県の特産を使った『ブラッドオレンジベーグルサンド』を提供。また、成田山表参道にある明治32年創業の老舗和菓子店「なごみの米屋」のどら焼きも販売している。いずれもワンコイン程度で、気軽に楽しめるのがうれしい。

両社ともに、地域色を打ち出したコラボメニューに特徴がある。格安運賃で費用を抑えたいといっても、その土地に根ざしたものをいただくのは移動の楽しみのひとつだ。LCCも、安さだけが魅力ではなくなってきているといえるのかもしれない。

質が競われる機内食

有名店とのコラボ以外にも、安全な食材や無添加にこだわるなど、各社の機内食への取り組みはどんどん進化している。サービスレベルが見えやすい部分でもあり、利用客の満足度に直結するため、航空会社の選択にも影響を与えるのだ。今後さらに「質の高い機内食」でブランド価値を高める動きになるのではないだろうか。

長時間のフライトはストレスになりがちだが、機内食の楽しみが増えるのは利用客としてはうれしい限りである。今後もいろいろなアイデアが展開されることに期待したい。(ZUU online 編集部)

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)