コンビニ,ドーナツ,コンビニコーヒー
(写真=PIXTA)

大手コンビニエンスストアのレジ横に陳列されているドーナツ。ときどき買うという人もいれば、「誰が買うんだろう?」とまったく興味がない人もいて印象はそれぞれのようだ。

マイボイスコムが全国の男女1万1148人に今年10月、インターネットで実施した調査によると、コンビニ利用者のうち、ドーナツ購入者は45%という。週1回以上買う人は8%だった。

ドーナツ購入者のうち、直近1年間に購入していない人は15%で2015年より増えている。利用意向者は3割で、女性や若年層で高いことが分かっている。

コンビニドーナツの歴史はカフェ化にある?

現在のようなコンビニドーナツの歴史は浅い。昨年2015年に登場したばかりのようだだ。最初に導入したのは最大手、セブン-イレブンだ。コンビニコーヒー「セブンカフェ」で成功をおさめ、その勢いに乗ってドーナツ販売にも着手しだした。

今ではローソンやファミリーマートなどの大手コンビニエンスストアも積極的にドーナツ販売に力を入れている。

人気なっている理由はいくつかある。その中でとくに強い理由が「手軽さ」だ。

中でも女性の「甘いものをちょっと食べたい」「小腹が空いた」という思い上手にくみ取っている。レジ横に陳列されていることから、レジに並んでからでも商品を頼めるのもポイントだろう。

調査でも「買いたい」派の意見として、「値段もリーズナブル」「ついでに買いやすい」といった声が聞かれた。

レジ横のし烈なスペース争い

コンビニドーナツは導入開始から利用経験者は増えているが、必ずしも皆がリピートしているわけではない。非利用者も増えているのが現実だ。

買いたくないという人の声としては、「お願いして什器から取り出してもらうアクションがおっくうで頼みづらい」「他のホットフード(中華マン、チキン、おでんなど)のほうが魅力的。コンビニでしか手に入らない代表的なドーナツがない」−−といったものがあった。

レジ横スペースは場所に限りがあり、その中でコーヒーマシンや、揚げ物、おでん、中華マンなどを並べる必要がある。とても競争の激しいスペースなのだ。

今後はどうなる? コンビニドーナツ

今後はより新規・リピーターの獲得が必要になるだろう。実際、昨年度よりも今年度のほうが、非利用意向者が増えている。「もういい」と感じている人が多いようだ。

実は並んでいるドーナツには新商品が加わっていたり、同じ商品でも工夫が施された新しいものになっていたりする。個包装を事前にすることで、販売の際の時間と手間の削減もしている。

ただコンビニコーヒーほどは支持されていないという印象は強まっている。販売方法の再考や、オリジナルの人気商品の開発などを実現しなければ、利用者が増えていくとは思いづらい。。

コンビニは日々進化をして、人々に便利さを与えてくれる。これは素晴らしいことだ。それでもただ新しいことに取り組むだけではダメである。より食べたくなる工夫、購入したくなる仕組み作りをする必要があるだろう。(ZUU online 編集部)

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