昨日はとても暖かかったのですが、一転して真冬に戻った感じです。寒暖の差が激しいと体もついていかなくなるのではないかと気になるところです。株式市場も為替への反応も鈍く、目先の持ち高調整の売り買いだけでの動きという感じです。昨日も日銀のETF(上場投資信託)買いが入っていたようですが、日銀の金融政策決定会合の結果発表や記者会見も注目されます。
決算発表も本格化して来ていますが、引き続き慎重な見方をするところも多く、好決算への反応も今一つという感じです。為替の方向も読み難く、収益を慎重に見ざるを得ないということなのでしょう。為替も日米の金利差、金融政策などから見ればドル高=円安なのでしょうが、米国の新大統領がドル高を嫌気することでの政策を出してくるという懸念もありさらに動き難いという感じです。為替の影響が少ない内需系の好決算銘柄に注目しておけばいいということでしょう。
米国株安や円高を受けて本日の日本市場は冴えない展開になりそうです。昨日でも日銀の買いが見られたように、本日も日銀や年金の買いも期待されるのでしょうが、日銀の金融政策決定会合の結果発表もあり、波乱はありそうです。米国のFOMC(公開市場委員会)で利上げペースが早まるということであれば円安も期待されるのですが、逆にドル高を嫌気する動きが強まればさらに円高が進むということで売られるのでしょう。主力銘柄は買い難く割安感が強い銘柄、好決算を発表したものなどが個別に買われることになりそうです。
19,500円を抜けなかったということで手仕舞い売りも嵩んだという格好です。今度は19,000円水準を試すということになりそうです。日銀の金融政策決定会合も特に何もないと思われ、引け後の記者会見が注目されることになりそうです。ドル高=円安を嫌気する動きが強まれば18,000円台までの下落もありそうです。
本日の投資戦略
日銀の金融政策決定会合や米FOMC(公開市場委員会)を控えて動き難いなかでドル高を嫌気する動きや新大統領への懸念も強まって来ている感じです。本当に新大統領の政策が経済にとってプラスなのか、特に世界経済にとって混乱をきたしているだけなのかどうかを見極めるという時期に来ている感じです。駐中央銀行の政策にケチをつけるようなことがあれば、混乱は免れないということになりそうです。
新しい大統領になってから初めてのFOMCということで個人的には非常に注目しています。FRB(連邦準備制度理事会)は「市場との対話」を重視しているものと思われ、その対極のような大統領がFRBの政策にどのように反応するのか大いに注目されます。いずれにしてもドル高を嫌気する動きも出てきそうで、波乱はありそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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