マレーシア,夫婦
(写真=PIXTA)

海外生活をするうえで外国人である我々に必須なのが滞在ビザである。マレーシアでは長期滞在査証「マレーシア・マイ・セカンドホームプログラム(MM2H)」というビザが人気で、ロングステイ財団「ロングステイ希望国・地域2017」によると、マレーシアが2006年から17年まで12年連続、ロングステイ希望国1位として人気を集めているという。MM2Hは年齢・宗教問わず取得できるビザであり、経済条件をクリアすれば誰にでも取得が可能となっている。

また、マレーシアは2020年に先進国入りを目標に掲げており、国を挙げて観光やIT、天然ガス、鉱物などの産業にも注力している。その影響からか近年では物価が上昇している。

目次

  1. 物価が上昇する「マレーシア」
  2. 医療事情の充実も人気の要因?
  3. 食事も豊富なマレーシア
  4. コンドミニアム購入を考えているなら、まずは現地賃貸で
  5. 比較的治安は良いが、ひったくりには注意

物価が上昇する「マレーシア」

マレーシアは物価が年々上昇している。ひと昔前は1か月10万円前後あれば夫婦で生活できる国といった紹介がされていたが、今は月14万円前後と考えるのがベストだ。消費者物価指数の伸びも著しい。2010年の消費者物価指数を100とすると、2018年10月は120.7と、8年で2割の物価上昇である。IMFの2017年の発表によると2020年にはさらに129.09になることが予想されている。それでも日本より物価は安く1リンギットあたり27.6円前後で推移している(2018年11月現在のレート)。

24時間セキュリティ・プール・フィットネス付のコンドミニアムの場合、首都クアラルンプールのワンルーム家具付き物件(約50平方メートル前後)では月6万円前後あたりから賃貸することが可能だ。

医療事情の充実も人気の要因?

マレーシアの首都クアラルンプールでは日本語通訳付きの病院もあり医療環境も比較的整っている。診療の際は、海外旅行保険や海外療養費の申請が可能である。風邪薬などは近所の薬局で気軽に購入することが可能だ。こうした点も日本人移住者に人気の秘訣なのだ。

食事も豊富なマレーシア