ふるさと納税の「寄付金上限額」は人によって違うので注意

 これ、重要なのが、寄付額の上限というのがありまして、それを超えない範囲でやれたらいいね、ってことなんですよね。

 そうですね。自分が払うべき住民税というがわかってたら、それを超えると寄付になってしまうので、それを超えない範囲で、納税じゃなくて、住民税の先払いをするというような形でやると、返礼品がもらえるというような仕組みですね。

 だから上限というのが、個々によって違うと。

 人によって違いますね。収入によって。

 このシミュレーションというのも、ご丁寧にサイトのなかにありまして、今「ふるさとチョイス」ってサイトを開いているんですけれども、控除金額シミュレーションというのがありまして、これで簡単にシミュレーションできる。ちょっとやってみますね。簡単シミュレーション。まず、「家族構成を選ぶ」。こういうことも関係してくるんですね。

 そうですね。お子さんが何人いてるかとか。

 たとえば「夫婦と子どもがいる」っていうのを選択しましょうか。年収をたとえば「500万円」としましょうか。そうすると、もう「あなたの寄付額は、およそ4万円」と出ます。

 それが本来払うべきの、住民税の、ふるさと納税に使える限度額ですね。

 だから、4万円分、いろいろ購入というか、決めますよね。1万円のお米、1万円のお肉、2万円のカニとかって選んでいくと、4万円になりますよね。そんだけ選んでいるのにもかかわらず、自己負担2000円で、それらがやってくると。これ、合ってます?

 これ合ってます。

 これ、すごいことですね。

 (笑)すごいことです。

 私ね、一つひとつを2000円で自己負担するんだって思ってたんですよ。

 なるほど、なるほど。カニだったらカニで2000円。じゃなくて、4万円のうちだったら、1万円で4回分けて、4つの返礼品がきても2000円です。4万円の方であれば。

 うわー、知らなかった。

 知らなかったですか。

 なんで今ふるさと納税ってことがすごく騒がれているかというと、12月末まで、っていうのがポイントなんですよね。

 はい。1月1日から12月31日までが、個人の所得が決まるときなので、今年中の決まった収入、12月31日に決まるじゃないですか。それが来年の6月に今年の分の住民税が反映されるので、今年中にすると、来年6月から徐々に住民税が、払った分安くなると。

 そういうことですか。

 結局は今月中に先払いするんですよ。

 はー、先払い感覚。

 先払いです。先払いして、来年6月から1年間かけて、じょじょにそれを引いていってくれると。

 なるほど。

 だから得したわけじゃないので、それが控除の額によって、ちょっとややこしいんですけど、2000円はかかるんですけど、2000円を寄付して、もらえるものが地域によって違うという形ですね。

 ただ、私たちのようなサラリーマンは、納税やら確定申告やらって言葉が出てくると、ちょっとひるんでしまうんですよ。

 これは今5地域、5自治体までだったら、ワンストップ特例制度というのができたので、これをホームページでやる方だったら、進んでいくと、ワンストップ特例制度というところをチェックすると確定申告はなしで。まあ、簡単に言ったら、橋詰さんはふるさとはどちらですか?

 ふるさと、難しいですね。生まれたところは岡山ですね。

 じゃあ岡山にしましょう。岡山の備前市にしましょうか。

 いいですね。

 備前市に、橋詰さんが、今大阪市なので、普通大阪市に住民税を払うところが、備前市にふるさと納税っていうふうにすると、備前市は、今度備前市から大阪市に連絡してくれているんですよ。備前市の方が大阪市に、橋詰さんて方がうちに納税、寄付してくれはったから、大阪市の住民税を、この分は取らんといてあげてくださいと。

 わざわざ連絡してくださっている。

 それがワンストップ制度ということですね。自治体同士でやりとりをしてくれてますので、それが5カ所までなら確定申告はいらないですよっていう。

 いいことを聞きました。それで利用しやすくなりますね。そして、返礼品合戦というような批判もありますけれども、それでもどんな返礼品があるのか知っておくのもいいかなと思いまして、スタッフがリストアップしてくれました。そしたら、まあ、いろいろある。たとえば、被災地支援にもなるんですかね。「驚愕の42人前、こだわりの九州7県、ラーメン食べ比べ」。42人前ですよ(笑)。これが1万円です。

 1万円で。

 寄付額が。42人前きたら、えらいことですね。

 いいですね。いいお正月を。

 そうですね。

 それ、どこですか?

 これ、大分ですね。

 大分、なんでやろ?

 九州を支援したとかね。

 九州のラーメンを集めてくれてますね。

 それからね、私が住んでいたことのある美濃もありますよ。

 美濃。美濃は地ビールじゃないですか?

 そうそう。美濃ビールセット。6本入って1万円。それから高知県の四万十町。「大将のおまかせ刺身セット」。

 (笑)どの大将なんやろね。

 ほんとですね(笑)。どこの大将なのかな。藤原鮮魚店って書いてある。

 藤原鮮魚店の大将の、すごい自信のある人じゃないですか?

 あと、こんなおもしろいものもありますね。考えますね。枚方市です。「お墓掃除、お墓参り代行サービス1回分」。これ、3万円以上の寄付で。ああ、でもこれ、ふるさとになかなか帰れない、お墓ほったらかしやし、ちょっと気になるわっていう、そういった「寄付者さまに代わり、枚方市内にあるお墓のお掃除を行うとともに、お線香やお花をお供えします。また、作業が完了しましたら、作業前後の写真をお送りします」。ビフォー、アフターで。

 時間じゃないんですね。作業完了後。これが3万円以上の寄付。

 いいかもしれない。

 これはいいですよね。いわゆるコト消費ですもんね。

 そうですね。まあ、いろいろありますねー。

 いや、すごい、いろいろありますよ。

 ほんとにこれはね、知ってるのと知らないのとで、大違いですね。

 そうですね。

 後半戦は、篠原さんおススメのふるさと納税利用法ということですね。

 はい。