クレジットカードは現金で購入する何分の一の時間で決済が終わる優れものだ。現時点で支払相当資産を有していなくとも問題ない。さらにいうと、食事時などクレジットカードで素早く済ませると、とても「スマート」だ。仕事やライフイベントにおける「格好良さ」に寄与することもあるだろう。

その一方で、クレジットカードの使用方法を誤り「泣く」人もいる。当てはまる人は今すぐ辞めたいポイントを紹介しよう。

クレジットカードはお金を「前借」しているだけ

クレジットカード,使い方
(画像=PIXTA)

人間とは不思議なもので、(クレジットカードで)購入できるといわれると、とたんに自分が相応分の資産を有していると勘違いする人がいる。ただ、クレジットカードはお金を「前借している」だけだ。

ポイント(1)クレジットの使用状況を確認する習慣がない

理想はカードを利用するごとに、いくら使っているのかを確認すること。ただ煩雑な日々のなかで、毎日確認するのは難しい。そこでお勧めなのが、週明けなど決まったタイミングで定点観測をすること。隔週の月曜日くらいが適したペースだろうか。カード会社のホームページで簡単に確認できるため、習慣づけるようにしたい。

ポイント(2)月単位で上限額を決めていないこと

もちろん、「5万円使っているんだ……」では単なる事実確認になってしまう。そこで、毎月いくらまでという「上限」を決めることが大切。クレジットカードで支払っている固定費と、毎月の流動的な支出とを合わせて、少しだけ節約かな?と感じる金額にするといい。

リボ払いは「金利」を増やしているだけ

ポイント(3)金利が増えるリボ払い・分割払いを多用しない

当月の請求額が届くと、その月をとりあえず乗り切ろうと考え、安易にリボ払いや均等払いを選択する人がいる。今月の負担額を減らせれば来月は来月の風が吹く……それはもちろん大切な心積もりだ。ただ、この時に「金利」を忘れてはいないだろうか。

リボ払いや均等払いは一括払い、および小数回の分割払いと比較して、高い金利が付加されます。つまりリボ払いの多用は、返済元本を知らずのうちに増やしていることになります。言い換えるとカード返済は、余力がある限り早期に、かつ少ない返済回数で返してしまうのが得策。資金的な事情で止むを得ずリボ払いを選択する際は、利用しているカード会社でどれくらいの金利負荷がつくのか、確認するようにしましょう。

パソコンに覚えさせるには「リスク」がある

ポイント(4)カード番号パソコン記憶機能のリスクを認識する

インターネットの隆盛で便利な時代になった。毎回クレジットカードの番号を入力するのは面倒という顧客のために、インターネットでクレジットカードの番号を記録することができる。Amazonや使用回数の多いネットサービスなど、ボタンをひとつ押すと番号が掲出される仕組みになっている。とても便利な機能だ。

ただ、日常生活で最もセンシティブな情報のひとつであるクレジットカードの番号をパソコンに覚えさせるのは高いリスクを伴う。自分のみが使うパソコンの場合も、設定パスワードが安易に推測できるものであれば危険度は高い。また、最近はタブレット端末など持ち運びしやすい端末が増えている。盗難リスクの高い端末を持つ場合は、クレジットカードの番号を記憶させないか、端末の盗難リスクに気を配るようにしたいもの。

支払遅れは日常生活に影響を生じることも

ポイント(5)支払遅れには念入りの注意を

クレジットカードの支払遅れ。必要な金額が不足している場合も、資金の用立てが間に合わなかった場合も、そもそも支払日を忘れていた場合もある。ところが、この支払遅れは危険性を伴うもの。不意に「事故情報」として掲載される可能性があるためだ。

事故情報とは、借入金の不返済などの場合に個人情報が掲示される、いわゆる「ブラックリスト」といわれるもの。日常生活において掲載されたことのリスクは著しく、新しいカードを作ることができない、他のローン申し込みのときに影響がある、などの悪影響がある。

特に転職前後、独立前後といったワークスタイルが大きく変わるときには、クレジットカードに限らず、割賦系の需要が高まる。その時に申し込みが拒まれることは、新生活の出鼻が挫かれることに留まらず、思わぬ不便が発生しやすい。

予期せぬ大きな影響がある「支払遅れ」には留意したいものだ。以上、5つのポイントをまとめた。クレジットカードで「泣かない」ように、意識をしたい。本来クレジットカードはとても便利な、日々の生活を豊かにしてくれもの。プラス面のみを享受したいものだ。

工藤 崇
FP-MYS代表取締役社長兼CEO。FP-MYS ファイナンシャルプランニング(FP)を通じ、Fintech領域のリテラシーを向上させたい個人や、FP領域を活用してFintechビジネスを検討する法人のアドバイザーやプロダクト支援に携わる。Fintechベンチャー集積拠点Finolab(フィノラボ)入居。執筆実績多数。