バレンタインデーの2018年2月14日の米国市場で、米国長期金利は2.9%を超え、約4年ぶりの高水準となった。長期金利上昇が新たなトレンドとなるなか、個人投資家としては長期金利上昇を追い風とするアセットを保有しておきたいところだ。そのようななか、バンクローンはひとつの選択肢になるかもしれない。

バンクローンとは?

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(画像=PIXTA)

バンクローンというのは、銀行などの金融機関が企業などに対して行う融資のことを指しており、格付けで言えばBB格相当以下の非投資適格の企業が中心となっているのが特徴だ。こうしたバンクローン自体が、債券と同じように金融市場で取引されており、個人投資家はいくつものバンクローンを束ねたファンドを通じて、バンクローン市場への投資が可能となっている。

一般的に銀行の貸付債権は、借り手である企業の保有資産を担保としており、かつ当該企業が負っているその他の債務よりも返済順位が高くなっている。そのためバンクローンには、ジャンクボンドや投機的格付債などとほぼ同義語である「ハイイールド債」に比べてより高い信用格付けが付与されており、担保も相対的に手厚く保証されている。また、バンクローンのクーポンは変動金利であることが一般的だ。

金利上昇に強い米国バンクローン

変動金利であるため、米国バンクローンのクーポンは市場金利とおおよそ連動する傾向がある。一方、市場金利低下に伴う値上がりは一般の債券に比べて小さい傾向がある。そのため、過去の米国利上げ局面においても、米国バンクローンは安定的に収益を獲得してきた。

その他にも、バンクローンのメリットとして、投資適格セクターに比べてより高い利回り水準が得られるということや、高い弁済順位に伴うデフォルト率の低位安定などが挙げれれる。BB格相当以下の非投資適格を対象としているので、デフォルトリスクが全くないというわけではないが、バンクローンファンドは多くのバンクローンを束ねているので、1社がデフォルトになったからといってすぐに元本がゼロになるわけではない。

個人投資家がバンクローンに投資するには?

個人投資家がバンクローン市場で、個別のバンクローンを購入するのは非常に困難なので、前述のようにいくつものバンクローンを束ねたファンドを通じて投資するのが現実的な投資方法だ。

バンクローン市場自体は決して知名度が高いマーケットではないが、インターネットで「バンクローン」と検索すれば、実は多くのバンクローンファンド(投資信託)が販売されていることが分かる。あなたもこの機会にポートフォリオに加えてみる検討をしてみてはいかがだろうか。(ZUU online 編集部)