電力債とは

(写真=Thinkstock/Getty Images)

給料として振り込まれたお金。そのまま銀行口座に眠らせておくのはもったいないと考えたことはないだろうか。将来のために、せっかくなら運用して殖やしてみたい。

そんな人に紹介したいのが「社債」である。今回は、社債のなかでも最も低リスクと言われている「電力債」について解説しよう。

そもそも社債とは

電力債は、普通社債や転換社債、ワラント債や劣後債と並ぶ、社債の一種である。電力債について解説する前に、まずは社債全般について簡単に説明しよう。

社債とは、一般企業の債券を指す。「A社の社債を購入する」とは「A社に資金を貸す」ということになるわけだ。一般企業の主な資金調達手段には、社債発行の他に、銀行などの金融機関との取引や株式発行がある。社債とその他の方法の違いは何だろうか。

まず、社債発行は投資家と企業と間に銀行が入らない、直接の資金の貸し借りとなる。このため、貸す投資家にとっても借りる企業にとっても有利な金利設定をとることができる。

例えば、2014年5月に発行されたソフトバンクの無担保社債は金利1.45%。都市銀行の普通預金金利が0.02%程度、10年もの国債が約0.3~0.4%程度であることを考えると、かなりの高金利だ。しかこれもしソフトバンク側からすれば、銀行から借りるより低金利で済むのである。

次に、株式投資と比べてみよう。株価は常に変動し配当は企業の経営状態に左右されることを見れば、株式投資は比較的リスクの高い投資手段と言えよう。

その点社債は、企業が倒産しない限り発行時の金利と満期日の元本償還は保証される 。このため、投資家にとっては安全な投資と考えることができる。

電力債とは

社債の一種である電力債とは、その名の通り電力会社が発行する社債であり、一般担保が付与されているのが特徴だ。

わが国には電気事業法に基づいて、東京電力をはじめ北海道・東北・中部・北陸・関西・中国・四国・九州の9つの電力会社が存在する 。

現在これらの電力会社はそれぞれの地域で独占的に電力の生産と供給を行っている。地域住民や事業所全体を顧客とする特殊な業態であり、それぞれ数十基の発電所と各地方を網羅する送電網を抱えている。原料である天然ガスなどは他国から輸入されている。

万一電力の供給がストップすれば、我が国の経済全体がマヒすることになる。このような事業を維持するためには、莫大な資金が必要であることは想像に難くなく、資金調達のために電力債が発行されるわけだ。

電力債のメリット

電力債のメリットは、電気事業法で特別に認められた「一般担保付社債」であることだ。

一般担保付社債とは、「その企業が倒産したとき、他の債権者より優先的に企業の資産から債券を回収する権利を持つ」と決められて発行される社債のことだ。

一般の社債であれば、企業が倒産すると元本を大幅に下回った金額しか債権回収できない。しかし電力債の場合は、電力会社が持つ資産全体から債権を優先的に回収できる。

発電所や送電線、その用地など電力会社が保有する資産価値は計り知れない。つまり、ほとんどの場合元本は戻ってくると考えてよいのだ。

巨大な企業が莫大な資金を集めるとなると、高額の金利を付けなければ資金調達はできない。電力の供給は国策でもあるため、対策として「一般担保付」として社債を発行することが認められているのだ。

電力債のデメリット

電力債のデメリットは何だろうか。

リスクが低ければリターンも低くなるのは市場の原理である。電力債の金利は、社債というくくりの中で考えると、非常に低い。

冒頭でソフトバンクの社債が1.45%の金利で発売されたと書いた。これに対し、電力会社と発売時期・期間によって異なるが、電力債の金利は0.2~0.5%に留まる。一番良いときでもソフトバンクの3分の1程度、悪ければ7分の1以下だ。

これでは、政府によって元本保証されている国債の金利(0.3~0.4%)や、預金保証制度のある銀行の定期預金の金利(ネット銀行なら0.3%を超えるものも)とも、ほとんど変わらなくなってしまう。

電力債を買うには

それでは、電力債はどうやって購入すればいいのだろう。

すべての社債は銀行では購入できない。電力債も例外ではない。そのため、証券会社への口座開設が必要となる。

電力債は複数の証券会社から発売されているので、その中から選ぶことになるのだが、どの会社から購入すればいいのか迷うところがあると思われる。

ここでオススメしたいのはネット証券である。証券会社には店舗型証券とネット証券があるが、本業が別にある人が平日の日中に証券会社に足を運んだり、する時間を自由にとることは難しいだろう。

その点、ネット証券ならインターネットを通して24時間取引ができる。スマホなどの携帯端末を使えば、自宅外でも注文が可能だ。

社債は発売が不定期であり、売り切れれば販売終了という金融商品である。リアルタイムで情報収集できるほうが嬉しいだろう。

また、店舗型証券に比べ人件費が抑えられているため、取引手数料が安いのも強みだ。

これらの理由からネット証券がオススメなのだが、ネット証券会社もいくつも存在する。


では、数あるネット証券の中でオススメはどこか。ここでは「マネックス証券」を取り上げてみたい。というのも、マネックス証券にはそれぞれそこでしか購入できない魅力的な社債があるからだ。それらの社債について説明しよう。

マネックス債

マネックス証券でしか買えない社債とはずばり「 マネックス債 」である。マネックス債はマネックス証券の持ち株会社であるマネックスグループが発行体となっている社債だ。

この社債が魅力的なのだ。一番最近発売されたものを見てみると、以下のようになる。

マネックス債:1万円から購入可能 5年満期 金利1.5%

特に金利には注目だ。電力債の金利0.2~0.5%と比べていただけると、この金利の高さは驚異的ですらある。

マネックス債は一般担保付ではないが、少額から購入可能で満期日が1年と短い。マネックスグループは営業黒字が続いていることからも、リスクは低いと言えるだろう。

やはり魅力的な商品のため、発売されると1~4日ほどで完売してしまうという。しかも、発売は事前に告知されない。つまり、事前に口座を持っていたほうがより有利となるのだ。

マネックス証券の口座開設は無料でできる。電力債をはじめとする社債での資金運用を考えているのであれば、あわせてぜひ検討していただきたい。


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