日本のシャンパン消費量は増加傾向にあり、世界でも3位にランキングする。世界的にも消費量は増えていて、シャンパンブームといえる状況を呈している。

日本では「ドンペリ」が有名だが、その他にも魅力的なブランドが多数ある。一方で、スパークリングワインも負けてはいない。同じクオリティーのテイストを割安な価格で提供する。

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(画像=Marina Fedosova/Shutterstock.com)

より高級品に向かうシャンパンブーム

シャンパンは高級品だ。スパークリングワインに占めるシャンパンのシェアは数量で10%、金額では36%だ。高価格だからこそ、数量シェアより金額シェアが3.6倍あるわけだ。通称「シャンパン」と呼ばれる「シャンパーニュ」という名称は、フランスのシャンパーニュ産スパークリングワインだけが名乗ることができる。

原料のブドウが栽培できる畑はマルヌ県・オーブ県・オートマルヌ県・エーヌ県・セーヌデマルヌ県の33,805ヘクタールと決められており、15,000前後のブドウ農家が携わっている。シャンパーニュ製造業者も300社前後のシャンパーニュメゾン(生産組合)に限られる。

つまり出荷できる量には限りがあり、売上アップの増産は容易ではない。実際、2017年出荷数量は、3.07億本で12年前と変わっていない。それでもシャンパンは売上を伸ばしている。2017年の全世界売上高は49億ユーロと過去最高を記録、10億ユーロ増やしたことになる。

売上げアップの秘密は、高級品の販売販売促進とフランス国外への海外展開だ。シャンパーニュの出荷は、本数ではフランス国内分が輸出分を上回っているが、金額では輸出に抜かれている。その中でも存在感を示しているのが、ユーロ圏以外のアジア・北米だ。

ユーロ圏以外の占める割合は、数量では25%だが、金額では31.6%に達している。アメリカ人もアジア人も、高級品を好んでいるようだ。シャンパンにはいくつか種類があり、ノン・ミレジメ・ブリュと呼ばれる、様々な年のワインをブレンドしたタイプがボリュームゾーンだ。

一方で、果皮でピンクに色付けしたロゼ・シャンパンや、格付けの高い葡萄原料やワインの醸造年を厳選したプレスティージュ・キュヴェは高級品だ。ヨーロッパではめったに飲まれないが、北米・アジアではシャンパン売上金額の3割以上を占める。まさにドル箱だ。

増えてきた日本でのシャンパン消費

日本への2017年シャンパン輸出も、1287万本(前年比17.6%増)・3.07億円(同21.3%増)と絶好調だ。国別売上ランキングも、ドイツを抜いてアメリカ・イギリスに次ぐ第3位に躍り出た。近年の株価上昇で、資産効果が働いているのかもしれない。

日本ではシャンパンを飲まない人も「ドンペリニヨン」のことは知っている。この銘柄は、シャンパンの製法確立に生涯を傾けたドン・ピエール・ペリニヨン修道士の名にちなんでいる。その他、「クリスタル」「クリュッグ」などの高級ブランドが人気を集めている。

シャンパン以外のスパークリングワインも魅力的

シャンパンを含む、スパークリングワインの国内市場は伸びている。輸入数量は、3.4万KIと、ここ10年間で2倍以上に伸びている。カヴァを擁するスペイン産が26%のシェアを握るほか、チリ産ワインもシェアを伸ばす。

スパークリングワインの特徴は発泡性にあるが、発泡させるための生産方式は3種類ある。ャンパンが採用する瓶内2次発酵方式、密閉タンク内で発酵させるシャルマ方式、二酸化炭素吹き込み方式で、瓶内方式が最も手間がかかりきめ細かな泡が楽しめる。カヴァやフランチャコルタ(イタリア)、クレマン(フランス)は瓶内2次発酵方式で作られており、シャンパンに近い味が手頃な価格な価格で楽しめる。

2017年12月、日本とEUは経済連携協定(EPA)を妥結、条約発効の2019年にはワイン関税の完全撤廃が実現する。とくに低価格品ほど恩恵が大きい。シャンパンやスパークリングワインのさらなる普及につながることを期待したい。(ZUU online 編集部)