いかに相場の流れを読み、荒波を乗り越えて「億り人」になるのか――。相場に対する考え方や、投資で勝ち抜くための秘訣、資産を築くためのお金や時間の使い方などを、億り人が億り人に聞く連載『億り人の投資哲学 JACKが聞く「勝利の法則」』。今回の対談相手は大学時代から株式投資を始め、そのまま専業投資家として「億り人」となったtyunさん。

ゲーム好きの大学生がいかにして専業投資家となったのか、そして、投資で勝つための考え方、今の相場の見方などを聞いた。今回は、投資で勝てる人や伸びる人、今の相場の見方について。(聞き手:JACKさん、編集:押田裕太 ZUU online 副編集長)

tyun,億り人
tyun(ちゅん)氏
専業デイトレーダー。東京都在住。2005年に100万円を元手に株式投資デビュー。荒稼ぎするより大負けしない事を重視。手法は裁量によるデイトレード・スイングトレードが中心。塩漬けは絶対にせず、下げ相場では空売りを積極的に駆使するなど、どのような相場でも安定的にパフォーマンスを出し、2012年に資産1億円を達成。PO・IPO・株主優待取りといったローリスク投資も手がける。趣味は、旅行、ドライブ、ゲーム、飲み歩き(お酒が好き)。ツイッターアカウント @hiro_tyun
JACKさん,億り人
JACK氏
バーテンダーや予備校講師、サラリーマンと多彩な職歴を歩む傍ら、IPO(新規公開株)を中心に2億円を超える資産を築く。株式投資を中心に不動産投資やFX投資も行っており、成果をあげている。近著に『これはずるい!株カンニング投資術 株で2億円儲けたカリスマサラリーマンの裏ワザ』(ダイヤモンド社 2018/12/13 ※出版予定)や『1万円を1年で100万円に! はじめての人の「株式」投資生活』(ぱる出版 2016/12/3)がある。ツイッターアカウント @jackjack2010 ※画像をクリックするとAmazonへ飛びます

目次

  1. 「アクが強い」人間ほど投資に強い
  2. 投資で伸びるのは「群れない人」
  3. 理論的に正しいだけでは勝てないのが投資の世界
  4. ここ1年くらいでの投資の成功談、失敗談
  5. 今は投資を始めるのに難しい時期

「アクが強い」人間ほど投資に強い

億り人
(画像=ZUU online)

――感性を磨く方法を、自分なりに考えることはありますか?

僕は、感性を磨くというよりは、自分がどういう感性が強いのかを探す方がいいと思っています。

――生まれつき持っている感性というのがありますからね。性格もあるし。

たとえば僕が、今、女の子に人気のブランドは何かとか、どういう化粧品が売れているのか、どういうグッズが人気なのか、と考えても分からないと思うんです。たぶん、女性誌を読んだところで分からない。

だからといって、女の子から話を聞いても限界があるし、気軽に声を掛けて、話を聞ける女友達を増やすなんてこともできない。

――人見知りせず、誰でも声を掛けられるような人間ならね。やっぱり人と会って話をしたりとか、聞いたりとかすることも大切で、やっぱり「飛び込んでいって、現場に出ないと…」と言う部分はあって、人見知りの人は不利かもしれない。

不利ですよね。

でも、逆にゲーム株ならよくわかるし、あと街角ウォッチからトレンドを推測するようなことなら、自分でもできるなと思います。だから、分からないところには手を出さないし、分かるところだけ「ここは大体分かるからやろう」って、そう考えています。

それに、トレードのうまさだけを見れば、人見知りで結構自分の殻にこもるような人の方が、集中力があって上のような気がするのですが。

――確かにね。トレードのうまさだけ見れば、性格悪いやつとか、組織に馴染まない人間の方が優秀なんですよ。他人から嫌われるような、アクが強い人の方が成功しますよ、

そうです、そうです。「アクが強い」というのはいい表現だと思います、まさにそう思います。組織の中にいたら、こんなひねくれたものの見方をする人は、絶対に窓際に追いやられるだろう、と思っても、そういう人の方がすごくトレードがうまかったり、勝てる考え方も持っていたり。

内向的で、逆に自分はどんなアンテナも持っていないなと自覚している人は、たとえばデイトレで高速回転とかしてみるとか、あるいは銘柄の値動きとかバリエーションとかを必死に数字から読み解こうとするとかして、早く得意な分野を何か見つけることが大事だと思います。このやり方は使える、これは使えないみたいな感じで、取捨選択しているうち、いろんなものが見えてくる。もし、それが見えてこないのだったら、別に無理して投資する必要はないんじゃないか、と思いますね。

――大事ですね、「無理をしない」っていうのは。「合う、合わない」というのは絶対あるわけだし。

たとえばサラリーマンだったら、10人の同期がいて、その中で7番目とか8番目ぐらいの成績でも、会社さえしっかりしてればクビにならずに一応給料はもらえます。でも、トレーダーだと、日本の平均値の人を10人並べて、その中の7位や8位だったら、お金はどんどん減っていくんですよ。

おそらく5位ぐらいでも減っちゃって、3位ぐらいでトントンな感じではないでしょうか。 …こういうことを言うから、JACKさんに「アクが強い」と思われるのかもしれないですが。自分が投資に向いていないと思っている人や、アンテナの張り方がわからないという人は、本当に無理する必要はないと思います。

――いい意味でクセがある人の方が、向いているというのはあるかもしれない。スポーツの世界でも、トップアスリートには、我が強い人や、個性ある人が多かったりするから。

ものになる人だったら、「いい意味に」って言ってもらえるけれど、ものになってなかったら、それすら言ってもらえない。その差がね。

――我が強いだけで、結果を出せなければ、結局、「変わり者」「変人」とか言われて、組織の中でもダメだし、投資のような一人でやる世界でも、あらゆる世界で通じない。

本当に投資の世界は結果が全てになってしまいますからね。我が強くても忍耐力があって、ここぞという所では譲れる力も持てることが理想です。忍耐力と言えば、POとかIPOを通じて証券会社の人と、多少なりともお付き合いすることがあるのですが、彼らの忍耐力には感心させられます。「スケジュールを詰め込んでも、本当に緻密に誠実にこなすなあ」と感心して、学ぶことが多いです。特に、営業の人たちは結構激務なので。

投資で伸びるのは「群れない人」

――他の投資家を見ていて、「ああ、この人は伸びるな」とか、「あまり伸びないな」って感じることはありますか。そこを見極めるポイントとか。