【目次】
①NATTY SWANKYIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【3/14更新】 ※一部有料会員限定
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【3/14更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- 株式会社NATTY SWANKY
- コード
- 7674
- 市場
- マザーズ
- 業種
- 小売業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 井石 裕二 /1974年生
- 本店所在地
- 東京都新宿区西新宿一丁目19番8号 新東京ビル7F
- 設立年
- 2001年
- 従業員数
- 118人 (2018/12/31現在)(平均29歳、年収356.1万円)、連結118人
- 事業内容
- 餃子居酒屋「ダンダダン酒場」の直営およびFC運営事業
- URL
- https://nattyswanky.com/
- 株主数
- 4人 (目論見書より)
- 資本金
- 13,400,000円 (2019/02/22現在)
- 上場時発行済み株数
- 2,038,000株(別に潜在株式102,720株)
- 公開株数
- 588,800株(公募430,000株、売り出し82,000株、オーバーアロットメント76,800株)
- 調達資金使途
- 新規出店に伴う人件費および人材採用費、差し入れ保証金など
- 連結会社
- なし
- スケジュール
- 仮条件決定:2019/03/11→3,140~3,270円に決定
- ブックビルディング期間:2019/03/12 - 03/18
- 公開価格決定:2019/03/19→3,270円に決定
- 申込期間:2019/03/20 - 03/26
- 払込期日:2019/03/27
- 上場日:2019/03/28→初値3,930円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:みずほ証券
- 引受証券:いちよし証券
- 引受証券:三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- 引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
- 大株主
- 井石 裕二 564,000株 32.97%
- 田中 竜也 564,000株 32.97%
- (株)BORA 240,000株 14.03%
- (株)IKI 240,000株 14.03%
- 伊藤 慎一朗 9,600株 0.56%
- 向山 虎 4,800株 0.28%
- 山本 奈緒子 4,800株 0.28%
- 小川 智大 4,800株 0.28%
- 山口 正人 4,800株 0.28%
- 信田 翔平 4,800株 0.28%
- 福田 亮介 4,800株 0.28%
- 森 貴史 4,800株 0.28%
- 業績動向(単位:百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益
- 2017/06 単独実績 2,028 79 68 23
- 2018/06 単独実績 2,939 168 157 112
- 2018/12 単独中間実績 1,885 135 134 96
- ロックアップ情報
- 井石裕二、田中竜也、株式会社BORA、株式会社IKIは上場後180日目の平成31年9月23日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 19億2537万6000円(588,800株×3,270円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 102,720株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
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NATTY SWANKY<7674>は餃子居酒屋「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の直営店運営及びFC展開を行う企業である。首都圏中心に、2018年12月末時点で合計66店を運営している。
■事業内容
同社は「餃子」という流行り廃りがなく、年間を通じて食べられる食材を中心として「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」を展開。2018年12月末時点の店舗数は、直営店47店、FC店19店の合計66店である。尚、「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の単一ブランドでの事業展開を行っている。
創業は2001年8月であるが、「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の直営1号店を東京都調布市に出店したのは2011年1月。またFC店の第1号店を荻窪に出店したのは、2014年12月である。
同社は商品開発を餃子に特化することで、独自の製法とレシピの開発に成功した。一般的に餃子は各店舗の店員が包むことで店毎に味の個性が生じる傾向にあるが、同社は独自開発のレシピをもとに、均一性のある餃子を全店で提供している。また餃子に合うサイドメニューの開発も手掛ける。
■店舗について
居酒屋という切り口であるが、同社店舗はそれぞれの街に合わせて地域に溶け込むように、立地に応じた店舗デザインを行っている。
また顧客に長く愛される店舗運営を実施するために、地域住民への感謝をかねて、1年経過毎に“週年祭”と称し、「お値打ち価格」でのドリンク提供を行う、「お客様感謝デー」を店舗毎に設けている。
■店舗展開
同社では直営店での出店のみならず、FC(フランチャイズ)方式による多店舗展開を行っている。
直営店を毎月1店舗以上のペースで出店し地盤を固め、FC店舗の出店を加速することを目指している。
2018年12月末時点では直営47店・FC店19店の店舗構成。直営比率は約7割であり、直営店中心の出店である。尚、千葉及び名古屋はFC店のみの出店となっている。
同社では直営店とFC店が同水準の品質を維持できるよう、直営店・FC店が同じレシピ、同じ店舗マニュアルに基づいた店舗運営がなされている。また定期的に全店舗に対するマネージャーによる臨店検査と指導及び外部機関による覆面調査を実施することで、適正な店舗運営が行われているかをフォローしている。
■業績推移
2016年6月期 売上高14億円、経常利益0.6億円、当期純利益0.4億円
2017年6月期 売上高20億円、経常利益0.7億円、当期純利益0.2億円
2018年6月期 売上高29億円、経常利益1.6億円、当期純利益1.1億円
2019年6月期(予想) 売上高40億円、経常利益3.2億円、当期純利益2.3億円
順調に増収増益を重ねており、2018年6月期は当期純利益で1億円の大台を突破した。2019年6月期は大幅な増収増益を予想しており、経常利益は対前年同期比で約2倍を予想している。
2019年6月期は上期に直営店5店舗を出店した。下期は出店ペースを加速し9店舗の出店を見込んでいる。今期は賃貸借契約の満了に伴う既存店の退店も加味し、12店舗の純増を見込んでいる。またFC店舗については5店舗の純増を想定の中、2018年12月までに2店舗を出店済みである。それらの出店計画をもとに、2019年6月期の予想数字は作成されている。
尚、Q2時点で売上高19億円、経常利益1.3億円であり、予想に対する進捗率は売上高47%、経常利益42%となっている。
■財務状況
2018年6月期末時点で資産合計17億円に対し、純資産合計2.0億円、自己資本比率は12%である。
借入金9.9億円に対して、現預金は4.7億円を保有。借入金を元手に新規出店を行っており、貸借対照表上は有形固定資産合計7.2億円及び差入保証金2.4億円と、店舗関係資産が多くを占める状態である。
■資金使途
IPOにより15億円の資金調達を予定している。調達資金については、
① 新規出店に伴う人件費及び人材採用費 7.2億円
② 事業拡大のための直営店新規出店費用(2020年6月期15店舗他) 5.0億円
上記のように事業拡大のための投資資金に充当される計画である。
■株主状況
井石社長及び田中副社長がそれぞれ同率の33.0%の株主シェアを有する筆頭株主である。またそれぞれ14.0%の株主シェアを有している、株式会社BORAは井石社長の資産管理会社、株式会社IKIは田中副社長の資産管理会社。よって井石社長及び田中副社長の関係で9割以上の株式シェアを有しており、安定的な株主構成である。
尚、VCや金融機関の株主参入はない。
■今後の注目ポイント