新たな年を迎える度に、「今年こそ、○○にチャレンジしよう!」と思い立つものの、気がつけば何もせずに年末を迎えてしまったというパターンは、誰しも多かれ少なかれ経験したことでしょう。タイトルが気になってこの記事を読み始めたあなたは、「ちゃんとお金を残しておかないと将来が不安」と思いながらも、これまでなかなか実践できなかった一人ではないでしょうか?
新年の到来には新鮮味がないが、新元号は滅多にないイベント!
けれども、それは無理もないことだと言えます。なぜなら、新しい年は365日が過ぎれば必ずやってくるので、さほど特別なことではなく、「このタイミングを逃さずに……」というモチベーションの高まりにも限界があるからです。
今まで何度も挫折を繰り返してきたのであれば、その程度ではそう簡単に重い腰を上げられないでしょう。多くの挫折は始めた後で訪れるものではなく、始めようと思い立った初期段階(結局は具体的な行動に移す前)に発生しがちです。
もっとも、日本で暮らす人々にとって、今年の5月は話が別ではないでしょうか。4月30日に今上天皇がご退位されて5月1日に新天皇が御即位し、新たな元号「令和」の時代がスタートするのです。
振り返れば、昭和から平成へと元号が変わったのは1989年で、ちょうど30年前のことでした。さらに溯ると、大正から昭和への改元は1926年で、それから平成に変わるまでには実に63年もの歳月を経ています。
つまり、新たな元号の時代に入るのは、滅多に訪れないことなのです。ここまで稀少なタイミングを逃さない手はありません。
実際、そういった節目を意識して、元号が変わった元年に結婚する人や、子どもを産む人も増えるのではないかと予想されています。”改元婚”や”改元ベイビー”などと呼ばれていますが、資産運用の場合は “改元投資”ということになるのでしょうか?
せっかく始めるなら、自動的に続いていく積立投資
巷では5月1日に向けて、「平成最後の大バーゲン」などといったアピールが盛んに行われています。改元をきっかけに資産運用をスタートできれば、あなたにとって4月末までが「平成最後のチャンス」となるでしょう。
そして、新たな時代の幕開けとともに、資産運用に関しても具体的なアクションを起こすことができるのではないでしょうか。その手段としては、申し込むと自動的かつ継続的に進んでいく積立投資が最も取り組みやすいものだと言えそうです。
新たな時代の歴史が刻まれていくのに伴って、投資額がオートマチックに蓄積される積立投資なら、特になかなか最初の一歩を踏み出せなかった人にとって、うってつけだと言えるでしょう。
また、平成時代に何らかの運用を行っていて、想定とは異なる結果に満足できていないという人なら、この時代の変わり目に方針を見直すのも一考でしょう。こうした節目を前向きな思考で活用していくわけです。
新元号の始まりに合わせれば、いつから始めたのかも把握しやすい
新元号入りとともに積立投資を始めることには、「振り返りが簡単」というメリットもあります。「新元号の元年=積立投資の起点」となり、どれくらい継続できているのかもすぐに判明するでしょう。
実は、このことは想像以上に大きな効用を期待できます。ダイエットにおいても、いつから始めてどの程度のピッチで成果が上がっていったのかを把握することが重要です。
つまり、進展を細かく記録しながら変化を分析することが求められるわけですが、大きな節目を機に何かをスタートすれば、そういったことが自然と記憶されやすいのです。起点だけでなくプロセスも掴みやすいという意味でも、新元号をきっかけにチャレンジすることは有意義だと言えるでしょう。
(提供:フィデリティ投信)