先月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算が本格化するなか毎日多くの企業が決算を発表しています。こうしたなか今週前半も2日間でTOPIX500採用の3月決算銘柄に限っても50社近い企業が決算を発表しました。そこで今回は5日と6日の決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に早速集計してみました。
その集計結果をみるとまだ第1四半期ということもあって通期の営業利益の見通しを修正する企業はありませんでした。しかし、株価が決算に大きく反応する銘柄が少なからずみられました。例えば第1四半期の営業利益が5割近い増益となったSUBARU(7270)では決算を受けて株価が4%近く上昇しています。一方で第1四半期の営業利益が3割を超す減益となった鹿島建設(1812)では株価が5%以上下げています。
もう一つのヒント
●明日の決算発表スケジュールは
決算発表もいよいよ終盤ですがそれでもまだ多くの企業が決算発表を予定しています。こうしたなか明日は富士フイルムホールディングス(4901)や住友金属鉱山(5713)、住友不動産(8830)、セコム(9735)などが決算を発表する予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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