NISA口座を開設し、iDeCoにも加入した……次は何をすればいい?そんな資産形成に意欲的な20代に向けて、投資の次のステップを解説していきます。投資の選択肢は無数にあるからこそ、年齢や資産形成の目的に沿った投資方法を選ぶことが大切です。

20代から資産形成に取り組む人が急増中――その背景は?

20代,投資ステップ
(画像=PIXTA)

老後2000万円問題が話題になったことを契機に、早くから資産形成に取り組む人が急増しています。預金大国ともいわれてきた日本で、投資に積極的な人が増えることは、日本経済にもいい影響を及ぼすでしょう。

特に最近の20代は、自立心が強く「将来の不安に対して自分で備えるのは当たり前」という価値観が浸透しています。終身雇用制が崩壊したことから、「サラリーマンだからといって安泰ではない」というのも、今時の20代の共通認識です。

そのため賢い人は、サラリーマンとして本業を持ちながらも、副業や投資によって第二の収入源を確保しています。変化の激しい世の中だからこそ、自分の力でお金を得る方法を確立しておくことの大切さを肌で感じているのでしょう。

政府も国民のそんな姿勢を後押しする体制です。2014年に始まったNISA、2017年に対象が大きく拡大されたiDeCoなどは、その典型例です。情報感度が高い人は、既にNISAやiDeCoに取り組んでいることでしょう。

NISAの口座数は2018年12月末に1,150万を超えました。iDeCoに関しては、2019年4月で企業型への加入者が715万人、2019年5月末で個人型への加入者が125万人となっています。また、今後も増加傾向はしばらく続くと予測されています。

次なる投資ステップの選択肢にはFX・個別株・不動産投資などがある

今回は、NISAやiDeCoは既に始めているけれど、次なるステップとして何を選択すればいいか迷っている人向けに、投資の選択肢を紹介します。次のステップとして考えられる投資には、FX・個別株・不動産投資といった選択肢があります。

一つ目のFXとは、二国間の通貨を売買し、利益をあげる方法です。メリットは、平日なら24時間取引可能なこと、少額から取引を開始できること、少ない元手でもレバレッジをかければ大きな利益をあげられる可能性があることです。

一方で、レバレッジのかけすぎには注意が必要です。FXは手元資金の25倍までレバレッジをかけて取引することが可能です。大きな利益をあげられる可能性があるものの、失敗した時には大きな損失を計上することになります。このリスクを十分に理解したうえで始めることが大切です。

二つ目の個別株は、特定の企業の株式を購入する投資方法です。株価が上がれば得をし、下がれば損をします。個別株を購入するメリットは、将来を期待できる会社を自身で自由に選択できることです。四季報を読むのが苦にならない、それどころか趣味として楽しめるというような人に向いています。

一方、当然ながら個別株で利益をあげるには多くの知識が必要です。会社の決算報告書などを見て、適切な情報を読み取れなければなりません。また、株価は刻一刻と変化します。株価に振り回されるあまり、本業や睡眠に支障をきたしてしまう人もいるので、くれぐれものめり込みすぎには注意しましょう。

最後の不動産投資では、不動産を購入して家賃収入を得ることになります。不動産投資というと、まとまった資金を準備できないと始められないと考えている人が大半ですが、そんなことはありません。勤め先や勤続年数にもよりますが、20代でも融資を受ければ少ない頭金で不動産を購入できます。

融資に抵抗感を覚える人も多いかもしれません。しかし、不動産投資の場合、入ってくる家賃収入を返済にあてることになります。自分で住むための住宅ローンなどと違い、自分の給料を返済にあてる必要がないため、過度に融資を恐れる必要はないでしょう

家賃収入の中から返済を続け、返済が終われば家賃収入は全額手元に入ってくるようになるため、最近では、20代にもワンルームマンション投資が人気です。

一方で、不動産投資をするなら物件選びが何より重要になります。初めて不動産を購入するなら、東京23区内・新築を選ぶ方が無難でしょう。全国的には人口が減少していても東京23区は人口が増加傾向にあり、新築物件はやはり賃貸のニーズが多くあります。地方物件や中古物件は一見安く見えるため手を出しやすいと錯覚してしまいがちですが、空室リスクや手放そうと思っても簡単に買い手が見つからないこともあります。

その点、都心の新築物件なら、万が一入居者が見つからない場合や不動産を手放したくなった場合、すぐに売却してまとまった資金を得ることが可能です。売却した金額を返済に充当できるため、返済リスクを過度に恐れる必要もありません。

時間を味方につけられる20代こそ取り組みたい不動産投資

ここまで、NISAやiDeCoを始めている人が次なるステップとして取り組みたい投資の選択肢について解説してきました。

FXは、投資で一攫千金を狙いたい人に向いている投資方法です。しかし、リスクも高いため、余裕資金で行なった方がいいでしょう。

個別株への投資は、企業研究や情報収集が日頃から習慣になっている人に向いています。培ってきた情報を存分に投資に活かすことで、やりがいも感じられるでしょう。

不動産投資は、将来に備えて着実に資産形成したい人に向いています。将来は安定的に家賃収入が見込めることや、物件選びさえきちんとすれば購入後は手間がかからないことも不動産投資の魅力です。そのため、手間をかけずに資産形成したい人にオススメです。

また、20代の投資におけるアドバンテージは、「時間」を味方につけられることです。特に不動産投資は、物件を所有している期間が長いほどトータルで得られる家賃収入の総額が増えます。

20代で不動産投資を始めた場合と40代で不動産投資を始めた場合では、単純計算で20年分の家賃収入の分だけ、資産総額に差が出るということです。時間を味方につけられる20代こそ、不動産投資を始めるメリットが大きいといえるでしょう。(提供:マンション経営ラウンジ

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