必要なキャラを演じると見えてくる選択肢

今、改めて考えてみると、筆者にとってコミュニケーションとはCAの日常業務そのものだったと思います。

自分のキャラを変え、動きを変え、生産性を上げていく。個の時代とは言うものの、結局はチームメンバーとのコミュニケーションなくしてはCAの仕事は成り立たず、お客様へのサービスにも反映される。どんな仕事でも大事なそのことを、一番理解できた環境だったと思います。

皆さんも、これから様々な背景や価値観の人との業務が増えてくる中で、自分が苦手だと思う人に出会った場合、本来の自分の性格を一旦切り離し、冷静に相手を分析した上で、今回の3つの方法をぜひ実践してみてください。

その後、今回の業務のゴールはどこであり、そこを目指すためには他人と上手く関係性を創りどんなキャラを演じる必要性があるのかと、先の目標にフォーカスしてみてください。そうすることで、最短であなたの苦手な人とも上手く付き合えるようになりますよ。

美槻はるか
クルーアンドキャリアズ代表取締役
大阪府出身。ホテルコンシェルジュを経て、日系航空会社の客室乗務員(CA)として国内線・国際線に乗務。これら接客の経験を活かし、現在はコミュニケ―ション、ホスピタリティを中心テーマとした研修・講演を数多くこなす。年間登壇数は500回以上、指導人数は1000名を超える。大阪人ならではの高いコミュニケーション力を活かしたアクティブラーニング形式での講義を実施。地方公共団体からエンタメ業界まで即現場で使える内容として、全国にて好評を得ている。(『THE21オンライン』2020年03月31日 公開)

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