工夫5 長年会っていなかった人に電話する
さらにお勧めなのが電話です。リモートワークをしていると、ついついチャットやメールなどのデジタルコミュニケーションが主流になっていきます。だからこそ「あえて電話」を使ってみましょう。
しかも、長年会っていなかった人ほど有効です。年賀状離れの昨今ですが、年に1回、近況を教えてくれる人には、心がほっこりとして、何となく好感を持つ人も多いと思います。あの感覚がコロナ問題の中で、長年会っていなかった人への電話で演出できます。
「こんな時代になったので、どうされているかと思いまして」と話すだけでOKです。その流れで「何か困ったことはないですか?」と質問すれば、ビジネスの話に発展することもあります。たった数分で誰でもできることなので、やらない手はないと私は思います。
こんな状況だからこそ「気持ちを伝える」ことが重要に
コロナ問題の今だからこそ、原点に立ち返りましょう。営業は「あなたのことを考えています」「あなたの役に立ちたい」と相手に伝えることから始まります。テレビ会議などのツールやシステムをいかに使いこなすかを考えるより、相手を思う気持ちをどのように伝えるかをまずは考えてみましょう。
デジタルツールがどんなに発達しようとも、それを使っているのは、感情を持っている人間です。ほんの少しの工夫でコロナ問題の中でも、営業はうまくいくようになりますので、ぜひ試してみてください。あなたの成功をお祈りしています。
後田良輔(ビジネス書作家・コラムニスト)
1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。
著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。(『THE21オンライン』2020年04月16日 公開)
【関連記事THE21オンラインより】
・ほとんどの営業マンが誤解している!「伝わった話」ほど受注に至らない根本的な理由
・「訪問数にこだわる営業」はなぜ通用しなくなったのか?
・「ずるい人」を寄せつけない方法