政府によるキャッシュレス・ポイント還元事業や新型コロナウイルスの影響などにより、キャッシュレス決済の利用者も増えています。また、金融広報中央委員会が2019年に行った「金融リテラシー調査」によれば、金融リテラシーが高い人の方が、キャッシュレス決済を利用していることが分かりました。

今回は金融リテラシー調査の結果から、金融リテラシーとキャッシュレス決済の関係について考えていきましょう。

キャッシュレス決済を使い出す動機は

金融リテラシー
(画像=PIXTA)

金融リテラシー調査とは、日本銀行情報サービス局に事務所を置く「金融広報中央委員会」が行っている調査で、個人の金融リテラシー(お金の知識・判断力) の現状把握を目的としています。全国の18~79歳の個人2万5,000人を対象にインターネットモニター調査を行った「金融リテラシー調査2019」では、キャッシュレス決済に対する調査も行われました。

この調査によると、キャッシュレス決済を「ほぼ/全く使わない」「そもそも保有していない」と回答した人に対して「今後キャッシュレス決済の利用を増やす動機」を質問したところ、回答結果のトップ3は以下のようになりました。

ZUU online編集部作成
(画像=金融広報中央委員会「『金融リテラシー調査2019年』 の結果」よりZUU online編集部作成)

よりお得な特典や取り扱い店舗数の増加、セキュリティ面の向上などがキャッシュレス決済移行へのカギとなるようです。これらがより充実すれば、現在キャッシュレス決済を使っていない人の利用も加速すると考えられます。

金融リテラシーとキャッシュレス決済利用の関連性

次に、金融リテラシー調査による金融リテラシーとキャッシュレス決済利用の関連性について見ていきましょう。金融リテラシー(お金の知識・判断力)とは主に以下の3つができるかどうかだとされています。

・今あるお金をどのように管理するのかといった「家計管理」
・結婚や子育て、老後の生活などにかかるお金を設計する「将来設計」
・将来のためのお金をどのようにして作るのか(資産形成)といった「金融知識」

どれも長い人生を安心して暮らしていくために必要不可欠な能力と言えます。金融リテラシーが高いほどお金に困らず安定した生活を送ることが期待できるでしょう。それでは、金融リテラシーとキャッシュレス決済利用には、どのような関連性があるのでしょうか。

同調査によると「現金で十分満足しており他の決済手段(キャッシュレス決済)を使う考えは全くない」を選択した人の金融知識に関する正誤問題の正答率は42.6%(誤答率は15.8%)でした。これに対して、キャッシュレス決済を活用している人の正答率は61.3%(誤答率は18.0%)となっており、比較すると前者の正答率が低いことが分かります。

また、「現金で十分満足しており他の決済手段(キャッシュレス決済)を使う考えは全くない」を選択した人で、正誤問題の「わからない」を選択した人の割合は41.6%でした。キャッシュレス決済を活用している人の「わからない」を選択した割合は20.8%と低くなっていることと比較すると、対照的です。

つまり、キャッシュレス決済を全く使わない人は、キャッシュレス決済を使う人に比べて「金融リテラシーが低い」傾向があると考えることができます。これらの結果を考慮すると、キャッシュレス決済を上手に使いこなすことは、金融リテラシーを高め、安定した生活を送るうえでも必要なことといえるのかもしれません。

金融リテラシーを高めるためにも、キャッシュレス決済を利用しよう

金融リテラシーを高めることは、経済的に安定した生活を送るうえで重要です。キャッシュレス決済を上手に使いこなすことは、お金について考える機会を増やし、金融リテラシーを高める1つの方法だとも考えられるでしょう。

キャッシュレス決済を利用していない場合は、これを機会にキャッシュレス決済の活用を改めて検討してみてはいかがでしょうか。お金の使い過ぎなどが心配で、キャッシュレス決済に抵抗がある人は、デビットカードや前払い式のキャッシュレス決済を利用してみることも方法の一つです。それぞれの具体的な仕組みとメリットをおさらいしておきましょう。

デビットカード

デビットカードは、クレジットカードとは異なり、お店などでカードを利用すると、利用金額が即時に銀行口座から引き落とされる仕組みです。クレジットカードのように後払いではないので銀行の残高以上に使いすぎる心配もなく、現金と同じように使うことができます。

現状ではキャッシュレス決済の中では使用頻度が高くないデビットカードですが、条件次第では最大1%のキャッシュバックを受けることができるカードもありますので、検討の価値はあるのではないでしょうか。

前払い式のキャッシュレス決済

前払い式のキャッシュレス決済は「プリペイド式」ともいわれています。あらかじめプリペイドカードや電子マネーなどにお金をチャージし、その金額内で買い物などをする決済方法のことです。プリペイド式の電子マネーとしてはSuica(スイカ)などの交通系電子マネーやWAONなどの流通系電子マネーなどがあります。

現在キャッシュレス決済をすでに利用している人も、今以上に恩恵が受けられるサービスを探してみてはいかがでしょうか。特にデビットカードは、「利用金額に応じて高還元率のポイントがつく」「万一の際の補償がある」「年会費や一部金融機関からの入出金手数料が無料となる」など、お得な特典があるカードもあります。

キャッシュバックなどの恩恵を十分に受けられるようにキャッシュレス決済を使いこなすことは、金融リテラシーを高めることにもつながっていく可能性があります。

金融リテラシーを高めることができれば、資産運用などを行う際にも役に立つでしょう。その第一歩として、いまの自分のキャッシュレス決済の利用状況を見直し、よりお得な選択肢を探してみてはいかがでしょうか。  

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