7月下旬からスタートした12月決算銘柄の上期決算発表は8月中旬にほぼ終わりとなりましたが、それから1カ月以上が経過したこともあってアナリストによる業績や目標株価の見直しも随分と進んだとみられます。そこで今回は8月3日から7日に上期決算を発表したTOPIX500採用の12月決算銘柄を対象に決算発表後に目標株価の引き上げがあったもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。

(画像=PIXTA)
そのなかでも目標株価の引き上げが目立つのがクボタ(6326)やネクソン(3659)、ヤマハ発動機(7272)で、クボタとヤマハ発動機では上期の営業利益が大幅な減益となったもののコンセンサス予想を上回ったことで、またネクソンでは上期の営業利益が増益となったことなどで5社が目標株価を引き上げています。さらにユニ・チャーム(8113)と国際石油開発帝石(1605)でも4社が決算発表後に目標株価を引き上げています。

(画像=マネックス証券)
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
関連リンク マネックス証券より】
・米国株は底入れしたか?
・東証マザーズなどの新興・小型株優位の展開継続か 週初の東証・投資部門別売買状況等の公表も注目
・コロナとネオリベとBI
・住宅市場は想定外に堅調。その背景と今後の株価への影響
・規制緩和の推進期待を表す新興小型株