2020年11月20日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日19日(木)の米国株は、テクノロジー主導で反発。テスラは再び最高値を更新。ナスダックは0.9%上昇。英国と欧州連合(EU)の通商交渉でEU側の責任者を務めるバルニエ首席交渉官は、「私のチームの交渉担当者1人が検査で陽性と判明した」と、ツイッターで表明。英国側の責任者と共に「われわれのレベルでの通商交渉を短期間中断することを決めた」ともツイートした。一方、ビル・ゲイツは米国の新型コロナ対応に関する「米国政府のあらゆる対応に失望している」とコメント。マイクロソフトの取締役を2020年3月に退任したビル・ゲイツは、ずっと以前からパンデミックの危険性に警鐘を鳴らしていた。そしていま、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の活動を通じて新型コロナウイルスの治療や検査、ワクチンの開発に取り組んでいるようだが、上記のように米国政府の新型コロナ対応を厳しく批判。加えて「米国の検査キットの大半は"ごみ"同然。無駄でしかない」としている(出所:米誌WIRED)。

現在の為替相場の戦略やスタンス

CDC(米疾病対策センター)は、感謝祭の祝日、来週26日(木)前後の移動を自粛するように国民に促し、米国の感染者の拡大を警戒。注目は米ドル/円。ファイザー報道を受けての米ドル/円の高値は105.68円。モデルナ報道を受けての米ドル/円の反発は105.13円どまり。マーケットが大きな期待を抱いて待っていたワクチン開発報道でも米ドル/円は一時的に値を上げるのみで、結局反落している。米国の感染者拡大報道もあり、感謝祭の休日を控え100円に向けて続落する公算が高まっている。米ドル/円の動向に注目だ。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。