2月22日、インターネット関連大手のディー・エヌ・エー <2432> の株価が一時2268円まで買われる場面が見られた。同水準は2019年8月以来の高値で、昨年3月19日の安値1043円から11カ月ほどで約2.2倍に上昇した計算だ。ディー・エヌ・エーの前期業績(2020年3月期決算)はゲーム事業の収益性低下で売上が3期連続で減少、上場来初の最終赤字に転落したが、その後はライブストリーミング事業の「Pococha(ポコチャ)」のヒットなどが追い風となって成長路線復帰への期待が芽生えているようだ。
今回はディー・エヌ・エーの話題をお届けしよう。
社名のディー・エヌ・エー(DeNA)に込められた想い
ディー・エヌ・エーは、1999年3月にインターネット関連のベンチャー企業として誕生した。同社のホームページによると、社名のディー・エヌ・エー(DeNA)は遺伝子を意味する「DNA」と電子商取引の「eコマース」を組み合わせたもので「eコマースの新しい遺伝子を世の中に広めていくDNAでありたい」との想いが込められている。創業当初はインターネットオークションが収益の柱であったが、その後はリサイクル総合情報サイトや携帯電話専用オークションサイトを展開、2005年2月には創業6年でマザーズにIPOを果たす。
そして、翌2006年2月には携帯向けゲームサイト「モバゲータウン(2011年にモバゲーに変更)」が大ヒットする。2007年12月には東証1部に指定替え、2011年にはプロ野球の横浜ベイスターズを買収して話題を呼んだ。そして、2013年3月期には売上2024億円、営業利益768億円と過去最高収益を記録している。