現金に代わる便利な決済方法として、広く普及し始めているのがスマホ決済です。ただ決済方法の種類や使い方を知らない人も多いはず。スマホ決済には、現金にはない魅力があります。

スマホ決済とは キャッシュレスの1つ

日本,キャッシュレス化
(画像=zhu difeng/Shutterstock.com)

スマホ決済とはキャッシュレス決済の1つで、買い物の際に現金の代わりにスマートフォンで支払いをする方法のことです。

ここでは、スマホ決済の種類を紹介します。

スマホ決済は大きく分けて2種類

スマホ決済は大きく分けると、次の2種類です。

  1. 非接触型
  2. QRコード型

非接触型とは、スマートフォンに搭載されているBluetoothやFelica、NFCなどの無線通信技術を活用した決済の種類です。

例えばスマホアプリにクレジットカードや電子マネーを登録しておくことで、決済時に専用端末にスマートフォンをかざせば支払いが完了します。モバイルSuicaやApple Payなどが、非接触型となります。

一方のQRコード型は、その名のとおり決済専用のQRコードを読み込むことで支払いできる決済方法です。

QRコード型には、次の2種類の支払い方法があります。

  1. 販売者側にQRコードを読み込んでもらう
  2. 店頭にあるQRコードを読み込むことで支払う

PayPayやLINE Pay、楽天ペイ、メルペイなどがQRコード型となり、スマートフォンにアプリのインストールが必要です。

代金の支払い方は3種類

支払うタイミングに応じて、支払い方は次の3つに分類できます。

  1. 前払い型(プリペイド)
  2. 即時引き落とし型(リアルタイムペイメント)
  3. 後払い型(ポストペイメント)

前払い型とは、あらかじめスマホアプリにお金をチャージしておき、支払い金額がチャージ分から引き落とされる方法です。資金が不足すれば、追加チャージをして支払いに対応します。モバイルSuicaや楽天Edyなどが前払い型です。

即時引き落とし型とは、スマホ決済と同時に、銀行口座から支払ったお金が引き落とされる決済のことです。ただし、口座に残高がないと利用できません。ゆうちょPayは、この方法です。

後払い型は、スマートフォンに登録してあるクレジットカードや指定の口座から、あとでまとめて支払う決済方法です。毎月決まった日に引き落とされるのが通例です。QUICPayなどが、後払い型となります。

スマホ決済はどうやって支払われるの?

スマホ決済は、買い物をした店舗から決済サービスを運営している会社に決済データが送られることで支払いが行われます。

例えば、後払い型のQUICPayを利用した場合、決済情報が運営元にいき、そこから店舗に支払いがされます。その後、運営元から購入者に請求が行われるといった仕組みです。

スマホ決済のメリット、デメリット

スマホ決済は今や広く普及しており、とても便利な決済方法として注目されています。

そんなスマホ決済にも、メリット・デメリットがあるので、それぞれ確認していきましょう。

スマホ決済のメリット

スマホ決済のメリットは大きく分けると、次の3点となります。

  1. 決済に現金が不要でスマートフォンだけで支払いができる
  2. ポイント還元サービスがある
  3. 履歴が残るので家計管理がしやすい

スマホ決済であれば、現金がいりません。そのため、わざわざ買い物をするたびに口座からお金を下ろす必要がなく、手間や手数料を省くことができるのです。現金を手渡しする必要もないので、決済自体が手軽に済ませられるのも魅力です。

そしてほとんどのスマホ決済サービスには、ポイント還元の特典があります。ポイントを貯めることで商品の割引や、無料プレゼントといったキャンペーンを受けられるという点で、スマホ決済は現金よりもメリットがあるといえます。

スマホ決済では支払い履歴がデータとしてアプリなどに残るので、後から「何にいくら使ったのか」を確認しやすくなっています。家計管理をするのに、打って付けの決済方法だとも言えます。

スマホ決済のデメリット

一方のスマホ決済のデメリットは、次の3点です。

  1. オフラインでは利用できない場合もある
  2. 使いすぎてしまう可能性もある
  3. 初期設定をする必要がある

スマホ決済は、アプリを通じて行うこともあるので通信のないオフライン下では、アプリが立ち上がらず、利用できなくなるおそれがあります。

またスマホ決済は、実際に現金を目の前で支払うわけではないので、現金を使っている実感がわきません。そのため、ついついお金を使いすぎてしまうこともあるでしょう。

最後にスマホ決済は、そのサービスを利用するためにアプリをインストール、個人情報やクレジットカード情報を登録するなどの手間がかかります。

一度登録しても、スマートフォンを新しく買い換えたときなどにアプリが初期化すると、再インストールしなければならない場合もあるでしょう。

スマホ決済はセキュリティが重要

スマホ決済では、お金はすべてデータとして管理されています。スマートフォン1台に、そのデータがすべてつまっているので、データとスマートフォン自体のセキュリティが重要です。

スマホ決済のセキュリティを充実させるのに意識しておきたいことは、大きく分けて次の4つです。

  1. 使用前に決済業者のセキュリティを確認する
  2. 銀行口座紐づけ時の銀行側のセキュリティを把握しておく
  3. パスワード管理を徹底する
  4. 紛失した際はすぐに連絡をする

決済業者によっては通信データの暗号化やワンタイムパスワード、自分しか知らない合言葉を3回入力するなどのセキュリティが施されています。さらに不正に資金データを盗まれた際の被害額を補償してくれる業者もあります。銀行にも不正出金防止などのセキュリティが施されています。

どのようなセキュリティがあるのかを、あらかじめ確認しておきましょう。

セキュリティ面で最も注意が必要なのが、パスワード管理です。パスワードがわかれば、不正アクセスやスマートフォンから直接ログインされるなどの危険性が高まります。誕生日など憶測しやすいものはさけ、他者に見られないようにしましょう。

万が一スマートフォンを紛失した場合は、知人のスマートフォンなどから、すぐに決済業者に紛失したことを伝えて決済をストップしてもらってください。

スマホ決済利用上の注意点

最後にスマホ決済の注意点を解説します。

スマホ決済 利用上の注意点

スマホ決済の利用上の注意点は、次の3つです。

  1. セキュリティを強化するために管理をしっかり行う
  2. 紛失時の連絡先を控えておく
  3. 充電を切らさないようにしておく

まずはスマートフォン自体を無くさないように、管理しましょう。またパスワードを指紋やフェイスIDにするなどの工夫も重要です。

万が一スマートフォンを紛失してしまったら、勝手にスマホ決済を利用されるおそれがあります。そうならないために、すぐ決済業者に連絡できるよう紙などに連絡先をメモしておきましょう。

充電が切れると、スマホ決済が利用できないので、あらかじめ充電しておいたり、モバイル充電器を持ち歩いたりするなどの対策をおすすめします。

スマホ決済はセキュリティ強化も大切

スマホ決済は、ここでも紹介したようにとても便利な機能で、現金に代わる決済方法として普及しています。

ただお金をデータとして管理しているため、不正出金のチェックやパスワード管理、スマートフォン自体の管理などが重要になってきます。

スマートフォンを無くさないようにし、セキュリティに気をつけてこそ味わえる便利さと言えます。

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