富裕層の余暇はアクティブ──。オランダの資産家を対象とした調査で、富裕層は余暇の時間を読書や運動などの活動に積極的に費やしていることが判明しています。同調査では、そうしたアクティブさが富を築くことにも関係していると指摘しています。
富裕層と一般の人、余暇の過ごし方に違いが
世の中にはさまざまな余暇の過ごし方があります。スポーツ、交流会への参加、ボランティア、読書、昼寝、テレビ視聴、何もしない……。これらは大きく分けて、「積極的な過ごし方」と「受動的な過ごし方」に分類することができます。この例では、「昼寝」「テレビ視聴」「何もしない」が受動的に分類されます。
調査によれば、余暇に「積極的な過ごし方」をしている人は、富裕層は22.0%であるのに対して一般の人は15.7%ほどと、違いが表れました。ちなみに「受動的な過ごし方」をしている人は、富裕層が24.3%、一般の人は30.2%でした。
「The Next Millionaire Next Door」という書籍の著者であるサラ・ファロー氏の調査でも似たような結果が出ています。ファロー氏はアメリカ人の富裕層と一般の人を比較する調査を行い、読書とスポーツに費やす時間が富裕層のほうが週に7時間長いことを発見しています。
積極的な過ごし方が成功に結びついている
重要な視点としては、富裕層だから積極的な過ごし方をしているのではなく、積極的な過ごし方が結果として富を築くことに結びついているという点です。
スポーツは健康増進につながり、読書は新たな知見の獲得や集中力のアップにつながります。こうしたことが自身の仕事やビジネスによい影響をもたらし、結果として成功につながっていくということです。
就業時間中における労働を目先の収入のためと定義するなら、余暇の過ごし方は未来への投資です。もちろん休日にじっくり体を休めることも重要ですが、この未来への投資をいかに積み重ねていくかで、将来に違いが出てくるのです。
積極的な余暇を過ごし、目標への軌道修正を検討してみては?
富裕層と一般の人の読書量には、40倍近い差があるという調査もあります。Microsoft創業者のビル・ゲイツ氏や投資家のウォーレン・バフェット氏は大の読書家で知られています。彼らの成功の背景には、読書をはじめとする「積極的な余暇」も少なからず関係しているかもしれません。
余暇の過ごし方で未来が変わる──。これを機に改めて自分の休日の過ごし方を考え直し、自分で立てた目標に向かって軌道修正を検討してみてはいかがでしょうか。
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