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株式投資で成功するためには、株式市場での経験と金融リテラシーが大きな役割を果たします。しかし、金融リテラシーは奥が深く一朝一夕で身につくものではありません。成功している人たちの「勉強法」や「ルーティン」を知ることで、効率的に学習し、成功する近道を解説します。
目次
株式投資の勉強が必要なワケ
株式投資は、勉強しなくても簡単に始められます。ただし株式市場の動向は、国の経済指標や企業業績といった「ファンダメンタルズ」に左右されます。経済が好調な国の株が買われ、そのなかでも成長力の高い企業や、業績に比べて株価が割安な企業の株ほどよく買われます。そのため経済の仕組みや動向、各企業の業績や資産分析などについて勉強をすることは投資を成功するために有益です。
とはいえ、株価は投機的需給の変化で短期的に変動することも多く、ファンダメンタルズ分析だけではすべての動向を把握できません。株価チャートの形状などから、経験則で売り時・買い時を判断する「テクニカル分析」も活用されています。
テクニカル分析だけで取引するのであれば、経済や企業動向を学ぶ必要はありません。ファンダメンタルズを勉強しなくても、ハイリスク・ハイリターンの株式投資は行えますし、大きな収益を上げた人もいます。
勉強しても必ず勝つとは限らないのが株式投資ですが、長期的に見れば株価はファンダメンタルズに連動します。「運」や「偶然」に頼らず、「勝率」と勝ちパターンの「再現性」を高めるためには、テクニカルだけでなくファンダメンタルズの勉強も必要なのです。
自分なりの「ルーティン」を持つ
「ルーティン」とは「決まった手順」「お決まりの所作」「習慣」などを意味します。ルーティンという言葉を有名にしたのは、2019年に現役を退いたプロ野球のイチロー選手でしょう。試合のある日は必ずカレーを食べ、打席に入る前には必ずストレッチをして、打席ではバットを立てて目標物に照準を合わせるなど、イチロー選手は毎日同じ一連の動作を繰り返していました。
決まった作業を繰り返すことで余計な迷いやストレスから解放され、目の前に集中しプレーの再現性を高めることが目的だったといわれています。
2019年に女子プロゴルフトーナメント「AIG全英女子オープン」を制し、日本人選手として42年ぶりに海外メジャー大会優勝者となった渋野日向子選手にもルーティンがありました。渋野選手は、ショットを打つ際は時間をかけずに打つのだそうです。
アドレスしてからショットの注意点を考え出すと身体が固まってしまうので、なるべくじっとしないのが彼女なりのルーティンなのです。
では、なぜ株式投資にルーティンが必要なのでしょうか。株式相場では日々、多くの人が高値で株を買い、安値で売り払って大きな損失を出しています。「相場は“欲望と恐怖”に支配されている」、と表現する人もいるほど、邪念と雑念にあふれています。勉強と経験を積み重ねて、自分なりのルーティンを確立し、邪念や雑念に惑わされない「ぶれない投資」ができるようになれば、好成績を上げる確率が高まるのではないでしょうか。
大事なのは「たまたま勝つ」運の強さではなく、「何度でも勝つ」再現性です。高収益を上げている証券マンやファンドマネージャーが行う日々のルーティンを学び、「ぶれない投資」ができるようになることが、勝利への近道なのです。
証券マンやファンドマネージャーに学ぶ、一日のおすすめルーティン
まずはこれらの習慣を身につけましょう。最初は専門用語の意味がわからず難しいことばかりかも知れませんが、1年も続ければ、かなりの「株の達人」になれるはずです。基本が身についたら、自分なりにアレンジしてみてください。
朝のルーティン
証券マンやファンドマネージャーの一日は、情報収集から始まります。何を置いても身につけたい習慣です。
・日本経済新聞を読む
日本経済新聞(日経)は日本を代表する経済紙です。国内外の金融市場に関するニュースが充実しており、有名ストラテジストやファンドマネージャーなどの経済の見方、マーケットの見方、市場の話題、市場全体の材料、個別銘柄の材料などが網羅されています。
つまり日経を購読することで国内外の経済・金融ニュースがひと通りチェックできるため、金融関係者にとっては必読の新聞となっています。
また、金融市場が大きく動くのは、何らかのサプライズが起きたときです。普段から日経新聞で市場の流れやコンセンサス(市場予想平均)をつかんでおけば、ニュースやサプライズが起きても背景が理解でき、的確な対応ができるようになるでしょう。
特に企業の決算シーズンになると、主要企業の業績見込みを日経が報道するので、これをフォローしておくことが必須となります。
朝夕刊とも購読すると月額4,900円かかりますが、自己投資として購読することをおすすめします。
・「Newsモーニングサテライト(通称:モーサテ)」を見る
「モーサテ」はテレビ東京系で月曜から金曜日の朝5時45分から放送されている経済ニュースです。経済・市況関連情報に的を絞った内容で、金融関係従事者の多くに視聴されています。
日本経済新聞社が制作協力しており、前日の米国市場を中心とした海外株式市場の動向や、為替などの金融市場の動向、重要なニュースやイベントといった、その日の株式市場で重要な情報がまとめられています。有名ストラテジストやファンドマネージャー、AIによるその日の相場予想もあり、これだけの情報を出勤準備中にインプットできます。
リアルタイムで見るのが難しい場合は、月額550円のアプリ「テレビ東京Business On Demand(テレ東BOD)」で視聴することもできます。
日経新聞とモーサテで経済指標や海外市場の動向などをチェックし、その日の相場を予想することは、投資家にとって有意義な一日の始まりではないでしょうか。得た情報を元に、自分なりに相場の動きを予想することで、相場感覚が磨かれるかもしれません。
「寄り前」のルーティン
その日の最初の取引を「寄り付き」といい、取引開始までの時間を「寄り前」といいます。長期投資がメインで頻繁にトレードしないのであれば朝のルーティンだけでもいいですが、デイトレードなど短期志向で売買するならば、必要なのが以下のような寄り前のルーティンです。
- ニューヨーク(NY)市場の個別銘柄や特定セクター(業種や発行株数、株価などで銘柄をグループ分けしたもの)のチェック
- NY市場引け後のニュース、主要銘柄の決算フォロー
- シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の日経平均、CMEのNYダウ、為替などのチェック
- 個別銘柄の寄り前の板(バイカイ:売りと買いの注文合計数を相殺したもの)のチェック
米国株式市場の動向は「モーサテ」でもある程度つかめるでしょう。しかし、短期トレードをするならば、さらにセクター別の動きや個別銘柄の動きを細かくチェックすることも欠かせません。経済と金融市場のグローバル化で、世界の株価は強くリンクするようになっており、同じセクター、関連銘柄が連動します。
たとえばアップルが新製品を発表して、アップル株が米国で買われていれば、日本国内でアップルに部品を提供している会社の株が買われます。そして、台湾ではアップル製品のアセンブリー(組み立て)をしている会社の株が買われることが予想されます。つまり、アップルのサプライチェーンを理解していれば、関連銘柄に的確に投資することができるようになるでしょう。
原油が高ければ、米国では資源株が買われ、一方で原油高により燃料コストがかさむ航空株が売られ、日本でも同じセクターが同様の動きをするでしょう。米国で金利が上がれば、収益機会が大きくなる銀行株が買われ、日本でもメガバンク株が買われやすくなります。
また決算シーズンには、米国での引け(その日の最後の売買)後に出た決算を、最初に評価できるのが日本市場となります。そのため海外株をフォローしていると有利に取引できるチャンスが増えます。
たとえば、アップルが引け後に好決算を出したとすると、米国の夜間私設市場(PTS)でアップル株が買われ、それを見たトレーダーは日本のアップル関連株を米国市場が始まる前に仕込めるのです。
アップルのような主力株が好決算を出すと、その晩のNY市場ではアップル高の効果がNYダウ全体も押し上げる傾向にあります。翌日はNY市場の株高とアップル高で、日本市場であらためてアップル関連銘柄が買われるという連鎖がしばしば起きるのです。
これは企業のニュースだけではありません。たとえば米国で市場が引けた後に、大統領が公共投資の拡大を示唆する発言をすると、米国の公共投資に関わっている日本企業の株価も上がります。翌日のNY市場よりも先に、日本市場で動けるのです。
まずはNYダウと関連性の高い銘柄を覚えることをおすすめします。日経平均は225銘柄もありますが、NYダウは30銘柄です。この30銘柄を覚えるだけで収益のチャンスが大幅に増えるはずです。
CMEなど海外市場では、ほぼ24時間体制でNYダウ先物、日経平均先物などがトレードされています。優秀なトレーダーは、海外動向とCMEの日経平均とNYダウの値動きを追いかけるだけで、寄り前に日経平均がいくらくらい寄り付き、どのあたりのセクターが高くなるのかといったイメージが持てています。投資に有利なことはいうまでもありません。ぜひこのルーティンを真似してみましょう。
最後に、個別銘柄の板(バイカイ)を見れば、個別銘柄の買い注文と売り注文の状況がわかります。また、証券会社のサイトやアプリを利用すれば東証のデータを見ることができます。売り買いをシンプルにまとめた「シンプル板」と、売り買いがそのまま見える「フル板」が提供されていますが、なるべくならフル板を見るようにしましょう。
板には、どこに大きな売り物があり、どこに大きな買いがあり、今日は注文件数が多い、あるいは少ないなど、短期的な需給を知るのに有益な情報が掲載されています。これを見逃す手はありません。ファンダメンタルズに重きをおかず、板だけで市場心理(センチメント)を読み解き、稼いでいるトレーダーも多く存在するくらいです。
「立会時間中」のルーティン
特に短期投資をメインで行う場合、立会時間中(ザラ場)に見ておくべき指標や動向は以下の通りです。デイトレードには必須といえるでしょう。
- 日本経済新聞、ブルームバーグ、ロイターなどのニュースヘッドライン
- 日経平均先物の動きと出来高
- ドル円の動き
- NYダウの夜間取引の動き
- 上海市場の動き
- 個別銘柄の板(バイカイ)とチャート(日中足)
相場が特に大きく動くのは、相場にインパクトのある経済指標や、ニュースヘッドラインが出た時です。トレーダーは日本経済新聞、ブルームバーグ、ロイターなど金融系ニュースベンダーのヘッドラインを常にチェックしておく必要があります。ヘッジファンドのなかには、ニュースのヘッドラインをAIで判断し、自動的に注文を行うアルゴリズムを使っているファンドもあるくらいです。
最も集中して見ておくべきなのは、日経平均先物とドル円のチャートです。これは個別銘柄に投資している場合も当てはまります。株式市場で大きな動きがあれば、個別の動きも全体の動きに大きく左右されることになるからです。
現在はヘッジファンドなど、グローバルに動く機関投資家が市場に影響力を持っています。日本株は先物先導で動き、円安時に株価が上がり、円高時に下げるなど、金融市場は連動性が高まっています。
日経先物やドル円が急激に動いたときや、出来高が急増したときは、何らかの市場にインパクトがある指標や、ニュースヘッドラインが出ていると考えられます。トレーダーは日経平均先物とドル円のチャートの動きをリアルタイムで見ておく必要があります。
また、日本市場はNYダウの夜間の値動きや、日本時間の10時30分にはじまる上海市場の動向にも大きな影響を受けます。中国の経済指標も日本市場の場中に出るものが多いので要チェックです。優秀なトレーダーは常に、こうした外部要因に気を配っています。
「引け」後のルーティン
その日の最後の売買を「引け」といいます。引けの後のルーティンはいわば、その日の相場の復習のようなものですので、短期志向の方だけでなく、長期志向の投資家にもやっていただきたいと思います。
- 当日の相場の振り返り
- 日経平均のチャートチェック
- 売買代金チェック
- 業種別騰落率チェック
- 値上がり/値下がり銘柄チェック
- 決算・開示チェック
- ポジションチェック・ポジション管理
まずは、朝に予想した相場の動きと実際を比較し、予想と違っていたらその原因を考えてみます。これを繰り返すことで相場を読む力がより磨かれます。
また、最低限のルーティンとして、一日の終わりには日経平均の日足チャートを見るクセをつけましょう。毎日見ているうちに相場のリズムや、移動平均線と売買の連動など、テクニカル分析が肌感覚で身につくはずです。
売買代金は、市場のエネルギー(活況の度合い)をチェックするために見ます。たとえば東京証券取引所の一部と二部の売買代金は2兆円が1つのメドとなっています。それ以下の場合は市場が閑散となることが多く、日経平均が高値を更新するようなときは3兆円まで売買代金が膨らむことが多くなります。
市場全体のエネルギーの大きさを売買代金で掴み、そのエネルギーがどこに向かっているかなど、市場の値動きに対する理解度を上げるには、業種別騰落率や値上がり/値下がり銘柄ランキングなどをチェックすることが大切になります。投資をはじめて間もないうちは、これらをノートにまとめておくのもよいでしょう。
また、日経平均が100円上げたとしても、半導体関連企業などハイテクセクターが上がるときと、小売りのような消費関連が上がるときでは、主役銘柄が大きく異なります。大型株が買われている時と新興市場が買われている時とでも、動く銘柄はまったく違ってきます。保有している銘柄でなくても、今市場で人気のあるセクター、人気のある銘柄をチェックして、一般的な投資家の焦点を知っておくことは、短期投資ではかなりのメリットとなります。
個別銘柄の決算や開示は、企業においては最大の注目材料です。少なくとも保有銘柄については、決算と開示は必ずチェックしましょう。
決算については、決算短信と説明会資料を見る習慣をつけましょう。年に4回見るだけで、投資効率が上がります。この2つの行動だけで、雰囲気でトレードしている多くの投資家よりもファンダメンタルズへの理解が深まるのは確実です。
最後に、最も大事なのが自分のポジション(持ち高状況)のチェックと、ポジション管理です。ここではポジション・マネジメントについては細かくは触れませんが、少なくとも自分の持株が総資産の何%くらいで、あとどれくらいの投資余力があるのか、含み損益はいくらか、といったことは常に把握しておく必要があります。
同じ銘柄を同じ日にトレードしても、儲ける人と損する人がいます。また、無理な「ナンピン」や「塩漬け」でロスを大きくして、株式市場から退場していく人も少なくありません。
「ナンピン」とは、保有している銘柄がさらに下がったときに買い増しをして平均単価を下げることです。相場が短期で戻るときには効果はあるものの、相場がさらに大きく下げた場合にポジションに余裕がなくなり、動きが取れなくなることが少なくありません。
「塩漬け」は評価損が大きくなってポジションにも余裕がなくなり売りも買いもできない状態になることです。動けないことで投資効率が極めて悪くなります。
これらの失敗は、ポジション・マネジメントができていないことが大きな原因となっています。相場観や銘柄の知識以上に、自分のポジションを常に把握しておくことが重要なのです。
投資家に必要な一日のルーティンを4つに分けてご紹介してきました。最初は理解できなくても1年くらい続けると、かなり相場が見えてくるはずです。決算発表が四半期決算であることや、相場には夏枯れや年末高といった季節性もあり、大きく見れば1年で循環しているからです。まずは1年続けることを目標にしてみましょう。
株式投資で成功するための、7つのおすすめ勉強法
ルーティンの確立と並行して、効率よく勉強して知識や情報をインプットしていくことが、株式投資における勝利への近道となります。以下、定番の書籍、情報提供会社、LIVE動画などを紹介します。
株式投資で成功するための勉強法1:定番の本から勉強する
有名なトレーダーやファンドマネージャーが書いた本は、相場観を鍛えてくれるだけでなく、モチベーションも高まります。古書でしか入手できないものもありますが、時代を超えて読まれているものを厳選し、紹介します。
(1)ファンダメンタルズを極めたい
・『バフェットの教訓 史上最強の投資家 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(メアリー・バフェット&デビッド・クラーク/徳間書店)
バフェット氏の古くからの弟子である2人による著書。バフェット氏が残す数々の名言とともに、投資法や投資哲学を解説した一冊です。
・『バフェットのポートフォリオ 全米No.1投資家の哲学とテクニック』(ロバート・G. ハグストローム/ダイヤモンド社)
割安株の長期集中投資で、投資家としては世界一の富豪となったウォーレン・バフェットの投資法が学べます。
・『オニールの成長株発掘法」(ウィリアム・オニール/パンローリング社)
バフェットと同世代の投資家で、成長株投資で有名なオニールによる数ヵ月から2年の期間で株価が数倍から数十倍にまで上げる成長株を狙う投資法が参考になります。
・『ピーター・リンチの株で勝つ アマの知恵でプロを出し抜け』(ピーター・リンチ&ジョン・ロスチャイルド/ダイヤモンド社)
米大手投信であるフィデリティ社のレジェンドのファンドマネージャーで成長株投資にて有名なピーター・リンチによる、10倍まで跳ね上がる「テンバガー銘柄」の発掘法。長期のファンダメンタルズ投資の教科書です。
・『賢明なる投資家 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法』(ベンジャミン・グレアム/パンローリング社)
バリュー投資という割安株に投資する手法で、バフェットにも大きく影響を与えたバリュー投資家の古典的名著です。
(2)個別株の勉強法
・『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』(足立武志/ダイヤモンド社)
決算短信や会社四季報といった誰にでも閲覧可能な資料でファンダメンタルズを紐解く方法を解説しており、日本の株式市場のファンダメンタルズ投資の教科書です。
・会社四季報(東洋経済新報社/東洋経済新報社)
日本の上場企業の業績、現況、注目点などを幅広く網羅した季刊の日本株投資のバイブルです。今期の業績予想と来期予想の2期予想があるため投資家にとって付加価値が高いものです。
(3)テクニカルを勉強したい
・『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書』(足立武志/ダイヤモンド社)
上記『株を買うなら最低限知っておきたい』シリーズのテクニカル編です。テクニカル分析の基本を教えてくれます。
・『酒田五法は風林火山 相場ケイ線道の極意』(日本証券新聞社)
株式チャートのローソク足を分析した、テクニカルの古典について解説した本です。株だけでなく、為替にも商品にも通じるローソク足の基本が学べます。
(4)ぶれない投資法を身につけたい
・『マーケットの魔術師 米トップトレーダーが語る成功の秘訣』(ジャック・D・シュワッガー/パンローリング社)
名だたる投資家たちの手法や哲学が学べます。トレードでの損切り、リスクコントロールの大切さがわかることでしょう。
・『実践 生き残りのディーリング』(矢口新/パンローリング社)
トレーディングの本には外国人が書いたものが多いのですが、機関投資家セールスとして東京、ロンドン、ニューヨークの三大市場に勤めた著者が、個人投資家向けに書いたトレーディングの基本とケーススタディです。
・『ゾーン 相場心理学入門』(マーク・ダグラス/パンローリング社)
トレードに関する精神的なもの、マインドセットを記した書です。最初は難解かもしれませんが、トレードの経験値が高まれば理解できてくるはずです。
・『いつも出遅れる人の株講座』(太田忠/中央公論新社)
日本における中小型株投資のアナリストの草分けにして名ファンドマネージャーの著者が、株式投資でいつも出遅れる人に、投資市場での生き残り方を説いており、株式初心者にとってはおすすめできる内容です。
株式投資で成功するための勉強法2:必携経済ニュースと使い方
金融市場は、経済ニュース、要人発言、経済指標などで動意付くことが多々あります。ここでは、特に市場に影響のある経済ニュースを出すメディアをリストアップします。これらのサイトへのアクセスをルーティン化することで、日経先物、為替などの動きをキャッチアップできるようになります。
・日本経済新聞 https://www.nikkei.com/
日本の日刊経済専門紙として、金融機関勤務の人には必読のメディアです。日経新聞の記事を読むことは投資に関するリテラシーを高めるための常識です。
・ロイターhttps://jp.reuters.com/
英国に本社を置く老舗の国際ニュースメディアです。政治、経済などロイターのニュースのタイトル(ヘッドライン)で相場が動くことがよくあります。日本語サービスもあります。
・ブルームバーグ https://www.bloomberg.co.jp/
米国の大手国際ニュースメディアです。金融、経済情報を中心としたニュースヘッドラインは、ロイターとともに注目されています。日本語サービスもあります。
・ウォール・ストリート・ジャーナルhttps://jp.wsj.com/
米国の世界最大の日刊経済紙です。日本経済新聞の米国版に相当し、米国や世界の金融関係者によく読まれているメディアです。日本語サービスもあります。
株式投資で成功するための勉強法3:株式マーケットLIVE動画
立会時間中は、市場の生中継LIVEを聞くことで状況をタイムリーに把握できます。自宅で投資している場合は流しっぱなしにしておいてよいかもしれません。ストラテジストやファンドマネージャーといった専門家の話も、関心のあるものはその日のうちにチェックしましょう。
・日経CNBChttps://www.nikkei-cnbc.co.jp/
有料のリアルタイム株式市場中継です。日本経済新聞が提供しており、日本経済新聞に報道されたニュースの解説などが充実しています。米国市場も中継されています。米株もやりたい人には必須といえます。
・STOCKVOICEhttps://www.stockvoice.jp/
無料のリアルタイム株式市場中継サイトです。TOKYO MX2での放映か、STOCKVOICEのサイト、YAHOO!ファイナンス(https://finance.yahoo.co.jp/)のサイトで視聴可能です。リアルタイムのほかアーカイブでいつでも過去の放送が視聴できます。
株式投資で成功するための勉強法4:投資情報ポータルサイト
株価や市況などの情報を手軽に見られるのが、投資情報のポータルサイトです。特に24時間リアルタイムの指数や為替の動きについては、多くの人が「Nikkei225.jp 」から情報を得ています。
・YAHOO!ファイナンスhttps://finance.yahoo.co.jp/
投資やマネーの操業情報サイトです。個別銘柄の値段やチャートなど、立会時間中も見やすく、引け後のランキングなどのデータが見やすいのが特徴です。市場関係のニュースも豊富に掲載されています。
・YAHOO FINANCE(米)https://finance.yahoo.com/
外国株へ投資する場合、日本の「YAHOO!ファイナンス」でもある程度はフォローできますが、米YAHOO FINANCEで直接データを取った方が便利です。
・株探https://kabutan.jp/
マザーズ上場のミンカブ・ジ・インフォノイド社が運営しており、株式投資をする個人投資家の定番ポータルサイト的存在です。チャートが見やすく、市場関係ニュース、決算情報、企業開示などがとても充実しています。
・Nikkei225.jphttps://nikkei225jp.com/cme/
「日経225先物リアルタイムCME SGX」のサイトでは、時間外の日経平均、NYダウ、為替などが24時間アップデートされています。チャートもあり、世界の株の流れをつかむサイトの定番といえます。
・INVESTING.COMhttps://www.investing.com/
為替、海外株指数などありとあらゆるチャートを網羅してあり、時系列データも拾うことができて、データ収集に便利なサイトです。基本は英語ですが、日本語版サービスもあります。
株式投資で成功するための勉強法5:SNSの活用
SNSは1つの情報収集ツールであり、鮮度の高い情報が手に入ることもあります。ただしSNS上の情報は真偽不明のものも多々あります。情報発信者が、自分に有利な取引を行うために発言する、いわゆるポジショントークも散見されるため、情報の取捨選択には気をつけたいところです。
・ツイッターhttps://twitter.com/
株関係の情報やニュースを提供する大手メディアや証券会社などの公式アカウントも多数あります。カリスマ投資家などの意見がリアルタイムで参考にできるのも魅力的です。
・みんなの株式https://minkabu.jp/
マザーズ上場のミンカブ・ジ・インフォノイド社が運営しており、個人投資家が多く集う、株式投資などに関するSNS大手です。通称「ミンカブ」として親しまれており、人気銘柄、人気セクターなどのランキングがすぐわかります。
株式投資で成功するための勉強法6:セミナーに参加する
セミナーの効果は知識の習得に加え、モチベーションのアップにもなります。超一流のエコノミストやスゴ腕ファンドマネージャーの話を直接聞く機会は、とても貴重です。証券会社や投資顧問会社、投資信託会社が主催する無料セミナーもたくさんあるので、積極的に参加してみましょう。
株式投資で成功するための勉強法7:株式投資の仲間を作る
株式投資は仲間がいたほうが、勉強していても楽しく、継続もしやすいという効果があります。投資をしている古くからの友人、知人はもちろん、セミナーやSNSなどを通じて少しずつ仲間を増やしていくのも投資ライフの充実につながります。
ルーティンを身につけ、理論を勉強し、賢い投資家を目指す
勉強すれば必ず株式投資で成功するとは限りませんが、ルーティンを確立して自分の投資スタイルが定まれば、成功の確率が上がり、成功の再現性は高まります。経済のグローバル化で、各国間の景気やヒット商品などの連動性が高まっているなか、金融市場を読み解くリテラシーは老後の資産形成のためだけでなく、現在を生きるための必須能力といえるでしょう。ルーティンを身につけ、理論で武装し賢く投資すれば、株式市場は「欲望と恐怖」に支配された場ではなくなるかもしれません。
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