本記事は、つちやけいこ氏の著書『不動産10物件 株100銘柄 保有の元証券ママと学ぶ 女性のためのお金の増やし方』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています
「節約」するなら固定費を見直す
貯蓄を増やすために「収入を増やす」以外に、「支出を減らす」というやり方もあります。真っ先に思い浮かぶのが「節約」ですが、私はあまり頑張りすぎない方がいいと思っています。
たとえば食費を切り詰めて、10円、20円安いところで買う、なるべくまとめ買いしておく等、いろいろな節約術がありますが、そこで最大限頑張っても、月に何円節約できるか考えてみてください。
ストイックに節約できることは才能です。その才能の一部を投資の勉強に生かすことができれば、もっとお金を増やすことができると思うのです。その節約力を生かして、そこに投資を組み込む。そうしてもっと強い基盤ができたら最終的なリターンは大きくなると思います。
せっかく節約するなら、本当に節約すべきムダな「浪費」と、生活に不可欠な「消費」を分けて考えるのも方法の1つです。
「節約」と言うと、日々の生活費をどう削るかばかりが注目されますが、そのように月々で変わってくる「変動費」よりも、毎月必ずかかってくる「固定費」を見直した方がより効果的と言えます。
「固定費」と言えば、住宅ローンや家賃、生命保険などの保険料、スマホ代などがありますが、これらを見直せば、食費で10円、20円と節約するより、はるかに大きな金額を安定的に削減できることになります。
なかでも「生命保険」は見直せるポイントが多いと言えるかもしれません。
公的な健康保険には、すでに「高額療養費制度」というものがあり、最終的に支払う自己負担額には上限があり、それを超えた分は戻ってくることが、知られています。
収入によって異なりますが、たとえ病院で1ヵ月に100万円かかったとしても、年収770万円以下なら最終的な自己負担額は10万円もかかりません。
保険料を払って医療保険に加入しなくても、みなさんが持っている公的な健康保険でそこまでカバーできてしまうのです。
そうすると「医療費が心配だから」という理由で、本当に医療保険を高額にかける必要はあるでしょうか。
もちろん、保険に加入する理由は人それぞれですし、性格もあるでしょう。保険でないと備えられなくて、安心料として持っていたいという人もいると思います。
どちらの場合も自分のスタイルと照らし合わせて、ムダに加入しているような保険があれば見直してみましょう。
肝心なのは、自分の生活スタイルに合わせたお金の流れをつくること。どう考えてもそこはいらないなと思ったら削り、貯蓄など必要なところが足りていないなと思ったら増やす。そのようにメリハリをつけることが大切だと思います。
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