本記事は、さぶ氏の著書『元証券ウーマンの資産運用の話 お金が増える「ゆる投資」デビュー』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています
ゆる投資におすすめ「投資信託」の魅力
投資信託とは、さまざまな金融商品を詰め合わせた福袋だと考えてください。雑貨屋さん、洋服屋さん、デパートといろいろな福袋があるように、投資信託もそれぞれに特徴があります。
グーグルやアマゾンのような世界的なハイテク企業の株式がたくさん入っている福袋。
日本の銀行や自動車メーカーなど、身近な会社の株式がたくさん入っている福袋。
これから成長が見込まれる新興国の金融商品がたくさん入っている福袋…。
そうです! 1万円では買えない好きな有名企業の株式や、自力では買いにくい国の金融商品を、投資信託なら100円から、少額で簡単に保有できる点が大きな魅力です。
たとえば私なら、アメリカ企業の株式が詰まった投資信託を選んでいます。日本企業は私にとって身近なので、個々に「この企業を応援したい」「もっと伸びそうだ」と肌感覚で理解できます。そのため、日本企業への投資は株式が多いです。
しかし、アメリカの企業となると、フェイスブックやアマゾン・ドット・コムのような超有名企業はまだしも、その手前の伸びそうな会社の情報は得られないし、自分で目利きもできません。投資信託なら、アメリカ経済に詳しいプロが選んで詰め合わせたものや、アメリカの株価指数に沿って選ばれたものなどに投資することができます。
投資信託は福袋ですから、中身を全部知る必要はありません。
・どんな方針で詰め合わされているのか ・主に、どの地域の、どんな金融商品が、どの通貨で、どんな割合で入っているか
これを理解して、「10年後、20年後も上がっていそう」「自分のリスク許容度に合っている」と思える投資信託を選んでいくことになります。
その選択次第で、2種類の利益が得られます。
・値上がり益(キャピタルゲイン) ・分配金(インカムゲイン)
投資信託1口または1万口あたりの価格を「基準価額」と言い、買う時に基準価額1万円だったものが売る時に2万円になっていれば、1万円の値上がり益を得られたことになります。まぁ、そんなにきれいな値上がり益を狙うのは難しいので、時間を活用してドル・コスト平均法を使っていきましょう。
分配金については、昔は「分配金あり(=受け取る)」が主流でした。でも、分配金を受け取らず、同じ商品を購入する再投資が今の主流になっています。
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