本記事は、さぶ氏の著書『元証券ウーマンの資産運用の話 お金が増える「ゆる投資」デビュー』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています
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注目度上昇中! 1株から購入できる米国株
世界の時価総額ランキングではトップ10のほとんどがアメリカ企業です。日本で圧倒的な時価総額1位を誇るトヨタは入っていません。アメリカ経済の強さを感じますね。
この勢いに私たちも便乗することができます。それが米国株です。その魅力は、
・世界最大手、超有名企業の株式を買える。株主のひとりになれる ・1株から買えるので最低購入金額が小さい。1万円以下で買える銘柄もある! ・NISAの非課税枠が使える ・米国株は高配当(平均2%強)。連続増配など株主還元重視で、しかも年4回配当がある
ただし、円からドルに替えて購入するため、為替リスクはあります。為替の動きは株価以上に予想が難しいと言われています。
しかし、ドルはなんといっても世界の基軸通貨です。私たちは日本に住んでいるので日本円がいちばん安全だと思っていますが、ドルの流通量は日本円の流通量の約5倍。河の流れの喩えでいうと、日本の5倍もゆったり流れる大河なので、それだけ安心して航海できるというわけです。
アメリカ経済は他国に比べて勢いよく伸び続けているだけでなく、同じように伸び率の高い新興国よりも圧倒的に安定的です。歴史を見るとわかりますが、リーマンショックのようなことがあっても立ち直りが早いのもアメリカ経済のすばらしい特徴です。
2030年、2040年、世界経済はどうなっているでしょうか? 日本が頑張っているかもしれませんし、他の国に抜かれているかもしれません。いずれにしても、私はこう思っています。「きっとアメリカは変わらず世界1位の経済大国なんだろうな」と。
このような理由から、私は日本円しか持っていないことのほうがリスクだと感じています。一部をドル資産にしておけば分散投資となり、日本経済が低迷したとしてもリスク回避できます。
米国株を選ぶ時も、基本姿勢は日本株と同じです。自分がよく知っている企業で、ダウ平均やS&P500に採用されているような超大手で、長期保有して応援したいところです。「毎日利用している」「今後も伸びるだろう」そう思う企業があれば検討してはいかがでしょうか?
私はそんなスタンスでちょこちょこ米国株を選んで、今現在、20銘柄になりました。といっても、ほとんど1〜10株程度です。コレクション感覚で楽しみながら投資の練習をしています。
私が証券ウーマンだったころは、米国株を購入する手数料が日本株の2〜3倍も高かったので、お客さまに案内するのをためらうほどでした。しかし、ここ3、4年で手数料が急に下がってだいぶ買いやすくなりました。
そうはいっても多少なりとも手数料がかかるので、基本は売らず、じっと持っています。
One Point Advice 米国株は1株ずつ買えるのが最高! スタバ、コストコ、ディズニー、アップル…数千円から株主になれます
米国株で受ける為替の影響も、時間が解決
米国株を買う時は、ドルで買うか、円で買うか、選べるようになっています。円で買ったとしても実際の中身はドルで動いているので、同じように為替の影響はあります。
ちょっとややこしいのですが、イメージとしては
買う時:円でドルを買う(円高なら◎)→そのドルで米国株を買う(株安なら◎) 売る時:米国株を売ってドルにする(株高なら◎)→ドルを売って円にする(円安なら◎)
これを、買う時と売る時に、それぞれ同時にやっています。
つまり、日本株は株価だけが動きますが、米国株は為替も別の動きをしているので、「今が買い時」と見極めるのが日本株以上に難しいことになります。
だからもう、「欲しい時が買い時」と開き直るのが正解です!
1ドル=120円台くらいの円安の時期なら、さすがに円からドルにするのは待ったほうがよいですが、それ以外なら私は買います。為替のタイミングを見ているうちに、株価がするすると上がってしまうことがありますし、株価を見ているうちにも為替は刻々と変化します。
ゆる投資は長期保有が前提です。保有している間に為替の影響はリカバーできます。米国株でも時間が味方になってくれるので、あまり深く悩まずに買っていいと思っています。
購入後は、やはりほったらかしです。年4回、配当金をもらう時に思い出すくらいです。
その配当金はドルで受け取ることになります。それが少しずつ口座に貯まって一定額になれば
配当金のドル→米国株を買う
と、ドルのままで運用できます。この場合は、円高も円安も関係ありません。
最終的にドルを売って円にする時だけ、なるべく円安のタイミングにできれば大丈夫なんです。
それ以外の売り方、買い方は日本株と同じです。厳密に言うと、米国株の市場があるニューヨークと日本では時差があるので、市場が開いている時間帯が異なります。しかも、アメリカにはサマータイムがあるので、ちょっとわかりづらかった…。
でも、最近は指値で購入できるため、これも気にしなくて大丈夫になりました。
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