本記事は、さぶ氏の著書『元証券ウーマンの資産運用の話 お金が増える「ゆる投資」デビュー』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています
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配当金と株主優待が嬉しい「株式投資」
株式とは企業が資金調達のためにオーナーの権利を発行するもので、上場している企業の株式なら誰でも自由に買うことができます。しかも、スマートフォンでピッと買えて簡単です。
日本株(日本企業の株式)はもちろん、最近は米国株(アメリカ企業の株式)も買いやすくなりました。
株式投資と聞くとかなりハードルが高く思えるかもしれませんが、そんなことはありません。
たとえば、三菱UFJ銀行にお金を預けているとします。それは「三菱UFJ銀行がつぶれない。自分のお金が安全に守られる」という信頼があるからです。
そのお金のうち、具体的に使う予定のない金額で、三菱UFJフィナンシャル・グループの株式を買ってみるのはどうでしょう。
株式投資の根本は、その企業を信頼できる、好きだ、応援したい、という気持ちです。信頼してお金を預けるのと、信頼してその銀行の株式を買うのと、動機は同じでいいんです。
しかも、銀行の預金では年0.001%しか増えませんが、この三菱UFJフィナンシャル・グループの株式に投資すれば4%くらい利益(配当金)を得られます。この差は大きい!
ここで、株式投資で得られる利益についてまとめます。
・配当金(業績によって定期的にお金を払ってくれる企業が多い) ・値上がり益(株価が安い時に買って、高い時に売れば、その差が利益になる) ・株主優待(日本株のみ。定期的に優待券等が届く)
私の場合は、基本ほったらかしにしたいので、配当金と株主優待を目的にしています。
投資額は微々たるものですが、それでも毎年4万円くらい配当金をもらっています。それを証券会社の口座に貯めて、次の投資の軍資金にしながら、資産を徐々に増やしてきました。
株主優待では、割引券や飲食店なら食事券などがもらえます。これ、かなり嬉しいですよ。
株式投資について、ほかに知っておいてほしいことが2つあります。
まず、日本株は100株単位で買うルールになっていること。ですから、それなりにまとまったお金で投資することになります。
もうひとつは次の3つのグループがあり、それぞれ投資スタンスが異なることです。
・大型株……東証1部に上場している銘柄のうち上位100 ・中型株……大型株についで、東証1部に上場している銘柄のうち上位400 ・小型株……それ以外(東証2部上場、東証マザーズ、ジャスダックなどの銘柄)
東証1部、2部、マザーズ、ジャスダックというのは東京の株式市場で、サッカーのJリーグのようなものです。それぞれに厳しい審査があって、まずマザーズやジャスダックへの上場を目指し、次に2部、最後に1部を目指して上がっていく企業が一般的です。2022年4月からは新たな上場基準のもと、プライム、スタンダード、グロースと新しい区分へ移行されます。
私が証券ウーマン時代に出会った、真のお金持ちや、機関投資家と呼ばれる法人の投資家、特に年金や保険、農林系の会社など公的な投資家が大型株を持っています。このような投資家は意味もなく投げ売りすることはありません。また、大型株と呼ばれる大手企業は、そこから大きく業績が伸びることはないものの、ゆるやかな右肩上がりで堅調な推移が期待できます。まるでゆっくりと水が流れる大河を、投資家たちは大きな客船でのんびり旅するイメージです。
中小株は一攫千金を狙う人が投資したり、マネーゲームに使われたりすることがあります。ちょっとした要因でバーンと株価が跳ね上がることもある一方で、逆に値崩れが早いという怖さがあります。小さないかだで急流下りをするイメージでしょうか。雨が降れば急に水が増えるし、日照りが続けばすぐにカラカラに乾いてしまいます。
私は、ここで戦う技術も時間も精神力もないと自覚しているので手を出しません。大型株か、日経平均株価に入っている225銘柄から選んでいます。その225社こそ日本経済の精鋭部隊です。
株式もネット証券で買うのがおすすめです。店舗型証券とは手数料が雲泥の差ですから。
特にネット証券大手の楽天証券とSBI証券の手数料は、業界最安値クラスと言われています。
One Point Advice 株式もドキドキしないゆる投資で。ネット証券で「大型株」でスクリーニングをして、そのなかから選ぶといいです
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