本記事は、さぶ氏の著書『元証券ウーマンの資産運用の話 お金が増える「ゆる投資」デビュー』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています

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預け先によって、お金の価値は変わっていく

株,お金を増やす
(画像=tadamichi/PIXTA)

私が10歳だった時に1ドル=80円という超円高の時期がありました。ニュースを見ながら、母が「昔、ハワイに行った時は1ドル=200円だったのに」とつぶやいたのを聞いて、「今、80円でドルを買って、200円で売ればお金持ちになるね」と私は言いました。

母は「そんな考え方ができるんだ」と驚いていましたが、私はこの時に初めて「お金の価値は変わる」と気づいたのです。

お金の価値は変動する――。この性質を上手に使えば、お金に働いてもらうことができます。

それが投資です。代表的なものは投資信託や株式など。そして、投資を行うのにiDeCoやNISAといった国の制度もあります。

投資になじみのない人は、ほとんどのお金を銀行に預けていると思いますが、それもお金を働かせていることになります。

銀行に預けると利息がつきますよね。利息のぶん、お金は働いています。その利息は普通預金で0.001%、定期預金でも0.002%と微々たるものです。

たとえば、100万円を1年間、普通預金で0.001%の利息がついたら年10円の儲けです。同じお金を、利回り1%で運用すると、年1万円のプラスになります。利回り12%なら12万円です(すべて税引き前)。

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(画像=『元証券ウーマンの資産運用の話 お金が増える「ゆる投資」デビュー』より)

私が10歳の時に気づいたのは為替による価値の変動ですが、もうひとつ、お金の価値が大きく変わる要因があります。

インフレです。ニュースなどで「インフレターゲット○%」などという言葉を耳にしたことはありませんか? これは国の景気がよくなることで歓迎すべきことでもあるのですが、一方で、物の値段が上がることでもあります。お金の働きぶりが物価上昇の水準に勝たない限り、せっかく持っているお金の価値は実質的に下がっているという状態なのです。

物の値段だけではありません。消費税だって二度と上がらない、という可能性は残念ながら低いのではないでしょうか。

ですから、10年後、20年後…と将来的に使うお金は、銀行預金では目減りしてしまうのです。

以上、私が投資は必要だ、と思う理由です。

投資というとちょっと怖いことのように感じるかもしれませんが、じつは私たちが銀行に預けているお金を、銀行も投資によって働かせています。ですから、自分で投資をしてみてもいいと思いませんか? 1万2,000倍もお金の働きが違うんですから!

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(画像=『元証券ウーマンの資産運用の話 お金が増える「ゆる投資」デビュー』より)

One Point Advice
投資はお金持ちだけの特権ではありません。月5,000円の投資でも10年続ければ、かなりいい働きをしてくれます

元証券ウーマンの資産運用の話 お金が増える「ゆる投資」デビュー
さぶ
フルタイムで働く2児のワーキングマザー。国立大学経済学部を卒業し、野村證券株式会社に総合職として入社。その後、IT企業に転職する。親の事業の借金返済に追われた20代にFXで損失を経験。結婚後は浪費家に転身したが、出産を機に培った知識で家計の立て直しと資産形成に力を入れ、教育資金とゆる投資で資産1,000万円を突破した。「心をすり減らさない」をモットーに、家計管理と資産運用を仕組化。自身の暮らしや経験を発信しているインスタグラムは、2021年8月現在フォロワー24万を超える人気アカウントに。FP2級取得。

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