2022年の国内株式相場を読む
(画像=PIXTA、ZUU online)

2021年は、日経平均株価が2月と9月に3万円を突破し、バブル後の最高値を更新した。もっとも、高値を記録した以後の相場は低迷。年明け後はさらに相場下落が加速し、2022年の株式相場の行方に不安を持たせる展開になっている。ここでは、クレディ・スイス証券の副会長でチーフエコノミストの白川浩道氏に、2022年の株式相場の動向や注目テーマについて話を聞いた。

白川浩道
白川浩道(しらかわ ひろみち)
クレディ・スイス証券取締役兼副会長、経済調査本部長チーフエコノミスト。

1961年東京都生まれ。83年慶応義塾大学経済学部卒業後、日本銀行に入行。金融研究所エコノミスト、国際局兼企画局調査役(国際会議担当)、金融市場局調査役などを歴任する。日銀在職中に経済協力開発機構(OECD)経済総局に出向。1999年に日銀退職後、UBS証券チーフ・エコノミストを経て現職。著書に「孤独な日銀」(講談社現代新書)ほか多数。

目次

  1. リスクオフで真っ先に売られる日本株
  2. 現在の相場は「バブル崩壊」ではなく「ピークアウト」
  3. 2022年はようやく個人消費が復活か
  4. 「小型モジュール式原子炉」が新たな原発関連に浮上

リスクオフで真っ先に売られる日本株

―― 昨年は、日経平均株価が3万円を突破し、バブル崩壊後の最高値を更新しました。昨年の日本の株式相場を振り返った率直な感想をお話ください。

一言でいうと、「期待によって大きく上に振れた年」だったと思います。米国相場が淡々と高値更新を続ける中、日本株も経済正常化などの期待によって2月頃まで値を上げていましたが、そうした期待が徐々に薄れていったことで株価も下がりました。8月下旬から9月にかけて自民党総裁選に向けた期待感で再び買われ、再度高値をつけましたが、その後は再び下落。国内外の機関投資家に話を聞くと、グロース(高成長)株とバリュー(割安)株が交互に買われるなど、物色の対象がめまぐるしく入れ替わったため、運用が難しい年だったとの感想が多く聞かれました。

いずれにしても、米国相場のような「新型コロナからの脱却による景気回復への期待を背景いとした安定上昇」とはならず、不安定な1年だったと思います。

―― 米国株に比べて日本株のパフォーマンスが悪い理由はなんでしょうか。