株価ボードを見る人たち
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万7,078.48円 △76.5円
為替 1ドル=114.99円
売買高(東証一部、以下同) 13億7,398万株
売買代金 3兆4,082億7,500万円
値上り銘柄数 914銘柄
値下り銘柄数 1,194銘柄
騰落レシオ(25日) 95.19%

市況概況

米国株高を受けて買い先行も、上値が重く冴えない展開

米国株の大幅高や「月初の買い」の期待から買い先行になった。寄り付きの買いが一巡したあとも戻り歩調は続き、堅調な展開だった。

しかし、2万7,400円を超えると手仕舞い売りに押されるものが多くなり、急速に上げ幅は縮小。手仕舞い売り一巡後は、「月初の買い」の期待から再び買い直されて堅調に。

昼の時間帯は特に動きがなく、若干、上げ幅を縮小して後場へ。その後も買い上がるような動きは見られず、TOPIXはマイナス圏に沈んで冴えない展開だった。売り急ぐ動きはなかったが、日経平均は小幅高水準に。最後は「月初の買い」によって堅調にはなったものの、買い気に乏しい雰囲気だった。

小型銘柄も堅調なものは多かったが上値は限られた。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調。先物はまとまった買いが少なく、指数を押し上げる場面はほとんど見られなかった。まとまった売りは散発的に見られ、上値を押さえる場面があった。

「月初の買い」はあっただろうが、それ以上に戻り売りが多い様子。「一気に2万7,500円を試す」というよりは「まずは2万7,000円台固め」ということなのだろう。好決算を発表した銘柄や期待される銘柄は堅調で、ここで空売りが積み上がればさらに指数も上値を試すことになるだろう。

テクニカル分析

日経平均
2万7,000円をキープして堅調ではあったが、上値が重い展開になった。しかし、移動平均線からの乖離は大きく、値持ちがいい展開は続くと思う。

あれやこれやと一言

「月初の買い」はあっただろうが、物足りない展開になった。堅調だが、買い気には乏しいということ。好決算が期待される銘柄も「決算を見てから」ということで、それだけ空売りが積み上がっていないということだ。

上昇している時は空売りが積み上がり、買戻しが買いを呼んで大きな上昇になる。そしてさらに空売りが増える、という循環になる。しかし「急落すると逆に空売りは減る」ということなのだろう。

目先の値動きに振られる相場ということでもあり、逆に考えれば「好決算が期待される銘柄が目先の需給で売られるときは買い場」ということになる。

電子部品株なども堅調なものは多くなっているが、好調な決算を発表しても大きく売られるものがみられる。しかし、そうした銘柄はあくまでも「目先の売りに押された」ということであり、逆に買い場だ。金融緩和の終了が見えているなかで、特に業績面での割安、割高は意識するといい。

「目先の売り」や「目先の買い」の流れについていくのではなく、向かう方が正解だ。目先の流れについていくのは「あくまでも目先の話」ということだ。

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。