日経平均 | 2万5,690.4円 △972.87円 |
為替 | 1ドル=115.97円 |
売買高(東証一部、以下同) | 15億403万株 |
売買代金 | 3兆3,885億1,000万円 |
値上り銘柄数 | 2,140銘柄 |
値下り銘柄数 | 31銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 91.98% |
市況概況
原油価格の下落で米国株高、それを受けて日本でも大幅反発!!
米国株が大幅高となったことを受けて買い先行となった。寄り付きから買い気配で始まるものが見られ、大きく上昇。寄り付きの買いが一巡した後も、買い戻しを急ぐ動きは続き、買いが買いを呼ぶような展開で大幅高になった。戻ったところで空売りが入ったのか、じりじりと上昇は続き、高値圏で前場の取引を終えた。
昼も堅調で、後場に入ってもさらに上値を試す買いが続いた。さすがに1,000円高になると手仕舞い売りがでて上値は重くなったが、上げ幅を大きく縮小することはなかった。断続的に買いが入って堅調な地合いを維持、最後まで売り急ぐことはなく高値圏での引けとなった。
小型銘柄も買い戻しや値動きの軽さを好感した買いなどで大きく上昇するものが多かった。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均はそろって大幅高。
先物は散発的にまとまった買いが入り、先物・オプションSQ(特別清算指数)算出への思惑などもあって買いを主導するように上値を買い上がる場面があった。
昨日2022年3月9日までとは、うって変わって買いが買いを呼ぶような展開。大きな上昇になった。
暴落のさなか、往々にしてこのような大きな上昇はあるが、割と短命に終わることがある。しっかりと2万6,000円台に乗せて、値持ちがいいのかどうかを確認することになるのだろう。
テクニカル分析
日経平均
変形の「三川」という形になっており、ここで底入れとなった可能性が高い。明日3月11日(金)、上に離れて寄り付き陽線となったら、底入れ確認ということになるだろう。
あれやこれやと一言
大きな上昇になった。積極的に買い上がるほどの材料はなく、原油価格の下落も行き過ぎの修正で、特に何も要因ないなかでの大幅高となった。「暴落のさなかの大幅高」というのはよくあることで、まずは2万6,000円台に乗せられるかどうかが注目される。
さらに、上値が重いとなった場合でも何とか2万5,500円以上の水準、最悪でも2万5,000円をキープできるかどうかということになる。2万6,000円が上値となって、あっさりとまた2万5,500円を割り込むようなことになれば安値を試すことになるのだろう。
ここまで買い上がるという状況ではなく、ウクライナの戦争が終結に向かうわけでもない。ロシアへの経済制裁がいい方に、例えば「ロシア軍の撤退」などという方向に働くのか、世界経済の崩壊の方に傾くのか、ここからが正念場ということになるだろう。
今晩3月10日(木)は、ECB(欧州中央銀行)の理事会、そして来週は米FOMC(公開市場委員会)、日銀の金融政策決定会合があり、金融政策も株式市場の話題となって、目先の需給だけでなく波乱要因となるのではないかと思う。上にも下にも大きく動く可能性はあるということだ。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。