日経平均 | 2万4,717.53円 ▼73.42円 |
為替 | 1ドル=115.79円 |
売買高(東証一部、以下同) | 15億51万株 |
売買代金 | 3兆2,731億3,000万円 |
値上り銘柄数 | 887銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,209銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 83.98% |
市況概況
買えない状況が続き2万5,000円は回復せず
米国株は軟調になったが、特に売り急ぐことはなかった。買い戻しなどが見られたことや、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物がしっかりとしていたことから買い先行になった。
寄り付きの売り買いが一巡した後も、値持ちがいいことから買い戻しが入った。一時、2万5,000円を超えて戻りを試す動きになった。しかし、買い急ぐ材料はなく「上値が重い」と手仕舞い売りに押され、結局、2万5,000円を保つことはできなかった。
昼は見切り売りが見られ、後場に入ると一段と上げ幅を縮小、冴えない展開になった。再び、2万5,000円を試す動きはあったが届かなかった。上値の重さが嫌気されると、指数に影響の大きな銘柄を中心に売り直され、前日比マイナス圏までの下落になった。
明日2022年3月9日が先物・オプションの最終売買日ということもあり、前日の安値を割り込みそうになると売り急ぐ動きがでて逆に下げ幅は拡大した。相変わらずリスク回避の流れが続いているということで、売りが止まらず安値更新となり、安値圏での引けになった。
小型銘柄はまちまちだが、総じて冴えないものが多かった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅高。
先物はまとまった売りが散発的に見られ、指数を下押す場面があった。追証を警戒した投げ売りのようなものも見られた。
相変わらずという感じで買い気に乏しい展開となっている。値ごろ感からの買いが期待され、一時は2万5,000円を超えたが、戻りの鈍さを嫌気しては売られることになった。日経平均VIの上昇も見られ、テクニカル的な売りも嵩んだということなのだろう。
テクニカル分析
日経平均
さらに安値更新となったが、25日移動平均線や基準線からの乖離が大きくなってきており、そろそろ底堅さもみられるところだ。
あれやこれやと一言
買い気に乏しい展開でちょっとしたことで一気に売られる。追証を警戒した売りがでていたようで、先物・オプションSQ(特別清算指数)を意識しての売りもあったものと思われる。節目らしい節目がないのでいったん下落となると歯止めが効かないということなのだろう。
空売りが積み上がらないと買い手がいない、という感じだ。積極的に買い上がる材料があるわけではないので、目先の需給や値ごろ感ということが買い材料とならざるを得ない。3月決算月ということでの持高調整の売りも嵩んで来るものと思われ、冴えない展開は続きそうだ。
ここまで「2万7,000円を保っていれば…」とか「2万6,000円を割らなければ」と思うところを割り込んできている。この日も前場は2万5,000円を超える勢いがあり、まさか「昨日の安値を下回りさえしなければ」という水準を下回るとは思っていなかったが、完全に終わった感じだ。
ウクライナの戦争が経済戦争という意味も含めて「世界大戦」という様相を呈してきており、企業にとってはロシア市場というものがなくなるという懸念がでている。ロシアでどれだけ稼いでいるのかということも「ロシア外し」のなかで取り沙汰されることになりそうだ。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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