本記事は、柿内尚文氏の著書『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』(かんき出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

クエスチョン
(画像=9dreamstudio/stock.adobe.com)

「話が通じない人」への対応策

以前、『頭に来てもアホとは戦うな!』や『バカとつき合うな』という本がベストセラーになりました。

相手が本当にバカなのか、アホなのかはわかりませんが、コミュニケーションをいくらとっても、どうしても伝わらないと思う人であれば、無理してコミュニケーションをとらないという選択もあります。

そこに時間をかけても伝わらない可能性が高いからです。

もちろん、教育現場や医療・介護の現場にいる人など、どうしてもコミュニケーションをとらないといけない役割や場面もあるかと思いますが、そういうときも、「伝わるのは難しい」という前提でいるのがいいと思います

人は自分の理解できる範囲でしか理解しません。そのため、どうしても伝わらないということは起きてしまいます。

どうにかして伝えようと時間をかけ、労力をかけるのももちろん悪いことではありません。でも、いくら時間や労力をかけても伝わらない相手はいます。

そんなときはあきらめることも必要。伝わらないという前提で、どうするかを決めましょう

といっても、あきらめるって意外に簡単ではないケースがありますよね。

僕があきらめるときにやっていることは3つあります。

  • 自分時間の価値の再確認
  • 感情の切り離し
  • ゴールの再確認

「自分時間の価値の再確認」は、自分の大切な人生の時間をそこにかけるべきかを再確認することで、あきらめようという意識も出てきます。

「感情の切り離し」は、とにかく怒らないことです。感情を切り離すことで冷静な判断ができるようになります。

「ゴールの再確認」は、伝わらないことに時間をかけることが得策ではないことを再認識します。

バナナの魅力を100文字で伝えてください
柿内尚文
編集者、コンテンツマーケター。
◉――1968年生まれ。東京都出身。聖光学院高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。ぶんか社、アスキーを経て現在、株式会社アスコム取締役。
◉――長年、雑誌と書籍の編集に携わり、これまで企画した本やムックの累計発行部数は1,000万部以上、10万部を超えるベストセラーは50冊以上に及ぶ。現在は本の編集だけでなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業構築、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。初の著書『パン屋ではおにぎりを売れ』(小社)はベストセラーに。
◉――趣味はサッカー観戦と歩くこと。サッカー観戦は毎年30試合以上をスタジアム観戦するほど。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます
ZUU online library
(※画像をクリックするとZUU online libraryに飛びます)