本記事は、塚本亮氏の著書『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(明日香出版社)の中から一部を抜粋・編集しています。

オフライン,オンライン
(画像=Rummy & Rummy/stock.adobe.com)

すぐやる人は積極的にオフラインになり、やれない人はいつもオンライン。

今はとても便利な時代で、調べたいことはスマホやパソコンで、すぐに検索できてしまいますし、いつでも友人や家族と連絡をとることができます。

「自分だけ取り残されてしまうかもしれない」
「早く返さないと、悪い印象を与えてしまうかもしれない」

と、世界中にも「ノモフォビア」という現象が流行っていますが、No(ない) Mobile(携帯) Phobia(恐怖症)という意味で、携帯やスマホから手が離せない症状を指します。

心理学者アブラハム・マズローも提唱しているように、社会と繋がっているという感覚は私たちの基本的な欲求のひとつなので、このようなデバイスを手放せない人が多いのはうなずけます。

そして、なるほどスマホやパソコンの持つ「いつでも」「すぐに」というキーワードたちは、私たちの人生に快適さを与えてくれるのですが、一方で行動に計画性がなく衝動的になってしまう人が多くなったのではないでしょうか?

特に、人は目にしたものから影響を受けやすく、目に飛び込んできたものによって、衝動的な行動は引き起こされることが頻繁にあります。

仕事や勉強など、何かに集中しようと思っているときでさえ、メールやLINEが気になって、ついつい触ってしまいます。それによって、本来集中すべきものに集中できず、気づけば思ったよりも長い時間がそれに奪われてしまうこともあるはずです。

本来、情報を手に入れたり、誰かと連絡をとったり、書類を作成、管理したりするためのツールであったものに振り回されてしまうのは、本末転倒です。その結果、やろうと思っていたことや、やらなきゃいけないものが後回しになってしまうでしょう。

「やれない人」はどうしてもツールに振り回されてしまいますが、「すぐやる人」はルールを作ってオンラインとオフラインのメリハリをつけています。

それでは、「すぐやる人」は、どのようなルール作りをしているのでしょうか?

たとえば、何かに一気に取り組みたいときや集中したいときは、パソコンであればメールは閉じておき、スマホならば機内モードにして机の中や別の部屋などに置いて、視野に入らないようにします。やはり、目に止まると「あ、そう言えば」と、どうしても気になってしまうからです。

精神的な力ではなく、物理的に、あなたから隔離するということが効果的なのです。

また、SNSは毎回ログアウトを習慣にすることで、ログインし直すという面倒なひと手間がクッションとなってSNSを開く頻度を減らすことができます。スマホならば本当に必要なアプリ以外は定期的に消すようにします。

「そう言えば、最近コレ見てなかったな」という考えが頭をよぎってしまったら、片付けの途中で古いアルバムを開いてしまうのと同じように、時間を浪費してしまいます。

私は受験生を指導することもありますが、成果をきっちり出す学生たちの多くはSNSのアカウントを消去することで、ついついSNSで時間を浪費してしまうことを強制的に排除していたりします。そうすることで、「SNSを消去して頑張ろうと決めたんだから」というちょっとした強制力が働きます。

さらに、どうしても必要なもの以外は、通知をオフにします。もちろん、どうしても必要なものは通知をオフにしてしまうことで仕事に影響が出ることもあるでしょう。仕方ないと思いますが、必要最低限に止めておきたいですね。

一気にやってしまわないといけないような仕事やミスを減らすためには、やはり気合いが必要になります。せっかく気合いを入れて取り組もうと思ったときに、簡単に邪魔をされてしまっては、先延ばしを繰り返してしまいます。利便性と引き換えに衝動的にならないように、デバイスのマネジメントも環境作りのひとつです。


すぐやる人は、物理的に「繋がらない」状態を作っている
「すぐやる人」と「やれない人」の習慣
塚本亮
ケンブリッジ大学大学院修士課程修了(専攻は心理学)。
同志社大学経済学部を卒業後、ケンブリッジで心理学を学び、帰国後、京都で英会話スクール、ジーエルアカデミア設立。
心理学の知見と自身の学習経験を生かした指導法が注目され、国内外から指導依頼が殺到。
学生から社会人までのべ100人以上の日本人をケンブリッジ大学、ロンドン大学をはじめとする海外のトップ大学・大学院に合格させている。

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