この記事は2023年12月14日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=oxinoxi/stock.adobe.com)

2023年12月14日(木)の午前11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

FOMCは本日14日(木)日本時間未明、大方の予想通りに政策金利を5.25~5.50%に据え置いた。一方で、同時に発表した政策金利見通しでは来年の利下げペースが速まるとの予測を示した上に、パウエルFRB議長が会見で、利下げ開始のタイミングについて議論したことを明らかにしたのは大きなサプライズとなった。

パウエル氏は、前のめり気味に利下げ観測を強める市場をけん制するはずとの読みも少なくなかっただけに、多くの参加者にとって想定外のハト派への転換だったと見られる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米2年債利回りは一気に30bp(0.30%ポイント)超低下、米国株はダウ平均が500ドル余り上昇、ドルが対円で3円以上も急落するなど、各市場は大きく動きを変えた。米ドル/円に対して(中長期的に)強気な見方を維持する勢力としても、目先的には買い向かいづらい局面だろう。

142.50円付近を通る200日移動平均を再び割り込んだことで、少なくとも下値余地は先週7日(木)に付けた141.60円前後まで拡大。これを下抜ければ52週移動平均線(140.23円前後)への下押しも想定しうる。どの水準で下げ止まるかがひとまず焦点となりそうだ。  

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。