この記事は2024年1月9日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Angelov/stock.adobe.com)

2024年1月9日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨年2023年末からの流れを振り返ってみたい。

まず米国の金利が昨年10月末にピークを打ち、その後急速に金利の低下が進んだ。それにあわせて米国株は急上昇し、ドルが下落。そして2024年の年初は逆の動きが起こり、米金利は反発、米国株は軟調推移、ドルも反発した。

米ドル/円は先週5日(金)の雇用統計後の高値が145.97円付近なので、昨年10月のドル下落の半値戻しを達成したこととなる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ここからの展開だが、年初の動きがあくまで調整だとすれば、米金利が低下し米国株が持ち直し、ドルが下落という形になるだろう。逆に年初の動きが継続するとなれば米金利の反発がもう少し続き、米ドル/円もそれに応じて動くことになる。

FOMCの議事要旨を見ても、利下げ等の決定は結局、データ次第となる。そのため明後日11日(木)のCPIや12日(金)のPPIが注目される。CPIでインフレの低下が確認されれば米金利が低下し、米ドル/円も下落という動きになりそうだ。

個人的には、おそらくそうなると思いつつも、やはりデータ次第なので、CPIの前は過度に方向感を決めずに対応していきたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。