この記事は2024年12月2日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=chris/stock.adobe.com)

2024年12月2日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

サンクスギビング・デーの週を終えた為替市場の動きは、主要通貨に対しドルはほぼ全面安となり週を終えている。その上昇通貨の最上位に位置するのは円(+3.24%)。

先々週末に、米国の新財務長官にコット・ベッセント氏が指名された。市場に優しい政策を推し進め、トランプ氏の過激な政策が一部抑制される、そんな思惑から週を通じ米金利は低下、ドルは売られて来た。この流れを加速させたのが11月の東京都区部CPI(消費者物価指数)の上振れだった。

次回の日銀の利上げの可能性が高まり急速に円買いが進んだ。米ドル/円の週間の値幅が5円25銭まで拡大、この数年のアノマリー通り、年末にかけてドル安の可能性が幾分か高まっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週、米ドル/円は149円台で引けたことで、トランプトレードはほぼ収束している。市場の焦点が新財務長官の政策、再び日米の金融政策の行方に戻りつつある。

年内残された日米の金融政策の発表だが、今月にそれぞれ1回。米国が利下げに対し、日本は利上げの構図が浮き彫りとなってきた。日米の金融政策の格差の縮小を意味し、米ドル/円は頭重く推移すると読む。

今週は米ドル/円で146.00~151.00円、ユーロ/米ドルで1.0450~1.0700ドル、ユーロ/円で155.00~160.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。