この記事は2025年4月17日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=K2Kstock/stock.adobe.com)

2025年4月17日(木)の午前11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は本日17日(木)朝方、141.61円前後まで下落して年初来安値を更新。

しかし、日米関税交渉で為替に関する議論がなかったことがわかると142円台後半へと反発した。ドル安を志向する米政権が日本の円安政策に修正を迫るとの思惑が円買いを誘っていただけに、一部の投資家が肩透かしを喰らう格好となり円が売り戻された。

ただし、交渉に臨んだ赤沢経済再生担当大臣は、為替については加藤財務大臣とベッセント米財務長官の間で議論することが確認されていると述べており、来週はその加藤財務大臣が渡米することが決まっている。

来週21日(月)から26日(土)の世界銀行・国際通貨基金(IMF)春季会合に出席する加藤財務大臣は、ベッセント米財務長官との会談を模索している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

このまま一方的に円安が進む公算は小さいだろう。

米ドル/円はひとまず141円台で底入れしたと見るが、143円台に戻せば伸び悩む展開が予想される。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。