本記事は、原マサヒコ氏の著書『どこでも通用する人は入社1年目に何をしているのか』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

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(画像=login2002 / stock.adobe.com)

わからなくて当たり前。とにかく聞きまくろう

とにかく聞く。ただ、聞き方が悪いのはダメ

失敗を重ねながら成長するために、当たり前にやってほしいのが「とにかく聞く」ということです。仕事でわからないことがあった時に、そのまま放置したり、「多分こういうことではないかな」と自分で勝手に判断して仕事を進めると、ミスの原因になり、場合によっては重大なトラブルや失敗につながってしまいます。ですから、わからないことはとにかく聞きまくれば良いのです。

ただ、実際に聞こうと思っても多くの人が感じてしまうのが「そうは言っても聞きづらいよなぁ……」ということです。上司は常に忙しく動いていて、気軽に質問できる雰囲気ではなかったりもします。入社1年目のあなたを教育するため、あなたにずっと張りついているわけにもいきません。ですから、聞くタイミングというのも重要なのです。

私がこれまでに経験した聞き方が悪かった例とともに、解説をしていきましょう。

(1)何も調べていない状態で質問してしまった

「とにかく聞け」とは書きましたが、なんでもかんでも聞いて良いわけではありません。

「わからないことがあれば聞きましょう」ということです。そして「わからないこと」というのは、「いくら調べてもわからなかった」という前提があります。マニュアルに載っていることやネットで検索すれば出てくるようなことを、「すみません、これ教えてください」などと聞かれたら、上司や先輩もうんざりしてしまいます。まずはわからないなりに調べたうえで、どうしてもわからないことを聞くようにしましょう。これは会社のなかだけではなく、世間一般でいわれていることでもあります。

(2)相手がどういう状態か確認せずに聞いてしまった

新人時代、調べてもわからないことがあり、上司に聞こうと「すみません」と声をかけたら、ほかの上司と深刻そうな会話をしている最中だったことがあります。この時は2人の上司から「おいおい」と呆れた顔をされてしまいました。よほどの非常事態でもない限り、人の会話を遮って自分の聞きたいことを質問するのは良いことではありません。もしかすると、上司は緊急事態に対応していたのかもしれません。このように、上司の動きがいつもより慌ただしかったり表情が深刻だったりする場合には、質問するタイミングを変えたほうが良いでしょう。

相手の状況をうかがったうえで質問できそうと判断した場合でも、「今、少しよろしいですか?」「話しかけても大丈夫ですか?」など、断りを入れてから声をかけるようにしましょう。第一声でいきなり「これなんですけど」と言うのは、あまりにも非常識ですから、気をつけるべきです。また、リモートの場合であってもチャットなどで「今よろしいですか?」と最初に聞くと良いでしょう。いきなり会議依頼を送ったりするのは失礼にあたります。

(3)質問する内容が整理されていなかった

質問をする際にもわかりやすく聞かなければいけません。質問内容が整理されていないと、質問をするたびに上司を困惑させてしまいます。やはり、いかに短く、ロジカルに質問できるかが大事です。そのためにも、以下の2点を質問する時にやってみてください。

  • まず、聞きたいことの要点を先に尋ねる
  • 「なぜそれを聞きたいのか」という理由を補足する

大きくはこの2点ですが、要点や理由がいくつかある場合には紙に書き出してまとめておいても良いでしょう。

遠慮せず質問をすることが大切だとはいえ、「何かアイデアを出してほしい」という状況のなかで「どんなのが良いですかね?」などと、本末転倒なことを聞いてしまうのはダメですが、日々の仕事のなかで疑問に思ったことはどんどん聞くべきです。

私も新人の頃、先輩をあっと驚かせるために、自分の力だけでやり切ろうとするあまり、逆に大きな損害を発生させてしまったことがあります。

新人のうちは無理にやり切ってやろうなどと考えず、わからないことがあればとにかく聞き、経験豊かな先輩たちからベストな解決方法や業務上必要な技術を教えてもらうようにしましょう。

『どこでも通用する人は入社1年目に何をしているのか』より引用
原マサヒコ
プラス・ドライブ株式会社 代表取締役 1996年、神奈川トヨタ自動車株式会社に現場メカニックとして入社。5,000台もの自動車修理に携わり、技術力を競う「技能オリンピック」で最年少優勝に輝く。さらに、カイゼンのアイデアを競う「アイデアツールコンテスト」でも2年連続全国大会出場を果たすなど活躍。
活動の場をIT業界に変えると、PCサポートを担当したデルコンピュータでは「5年連続顧客満足度NO.1」に貢献。インターネットベンチャーやフリーランスなどの経験を経て2019年にマーケティング会社「プラス・ドライブ」を設立し、現在は多くのクライアント先に対して付加価値を提供している。
また、全国から講演依頼を年間で50回以上受け、「トヨタの現場ノウハウ」や「若手のキャリア構築」について講演することをライフワークとしている。著書に、『人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた』(経済界)、『どんな仕事でも必ず成果が出せるトヨタの自分で考える力』(ダイヤモンド社)、『ACTION! トヨタの現場の「やりきる力」』(プレジデント社)などがある。

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『どこでも通用する人は入社1年目に何をしているのか』
  1. 魅力という名のスキルを身につけよう
  2. 相手に伝わらないのではない、「伝え方」を見直そう
  3. わからなくて当たり前、とにかく聞きまくろう
  4. 入社1年目の人がお金を使うべきこととは
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