成田ではなく関西空港
ジェットスター・ジャパンの赤字の主な原因は、関西空港の第二拠点化が遅れ機材の稼働率が低いためである。これは整備士不足により機体整備上不備が発生しているためだ。2013年10月に機体の検査漏れがあったとして2度目の厳重注意を国土交通省から受けているが、その後は同様の問題は発生していないためすでに解消しつつあるとみてよいだろう。
関西空港発の香港線で関西空港の拠点化がうまく進めば、ジェットスター・ジャパンの機材数は多いため、路線網の拡大は急速に進み、機材の稼働率は向上し、経営状況は改善していくはずだ。現在の拠点である成田空港も格安1,000円バスも本数は増え、京成電鉄もダイヤ改善をする等、LCCへの追い風が吹いている。成田空港発着では成田空港=福岡空港間など、LCCではジェットスター・ジャパンだけが飛ばす路線が増え、客単価も成田空港=福岡空港間を例にすれば、5,000円前後から、1万円程度にまで回復してきている。
うまく関西空港が第二拠点化し、機材の稼働率が向上していけば、ジェットスター・ジャパンの業績は急回復が望めそうだ。
(ZUU online)
【関連記事】
「大韓航空ナッツ事件」…副社長の行動にみる一族経営の弊害とは?