③NISA(ニーサ)を分配型の投資信託で利用する
分配金の出る投資信託で、NISAを利用するのも、有効だと思います。理由としては、そもそも投資信託の分配金は、預金における利息や、株式配当、債券の利子とは性質が異なります。
投資信託の資産から、その一部を取り崩して分配金として支払われるのです。
そして、購入した際の基準価格よりも、値下がっているにもかかわらず、分配金が支払われた場合には、特別分配金として、課税されません。ただし、その後、再び値上がりした場合には、購入した時より基準価格がまだ下回っている場合でも、課税されてしまうのです。
具体的には、基準価格10,000円で購入し、それが9,000円に値下がったとします。その時分配金が100円出たとしたら、その分は特別分配金として、課税されませんが、その後、9,500円まで基準価格が反発すれば、また分配金は課税されてしまうのです。
NISAを利用していれば、そうした基準価格の上下に惑わされずに、安定して分配金を非課税のまま受け取ることができます。
④NISA(ニーサ)の売却タイミング
最後にもうひとつ気をつけて頂きたい点がございます。値下がりした状態で非課税期間が満了となった場合には、NISAから課税口座へ移した際、その時の時価評価が基準となってしまい、その後、買値に戻った場合に利益があったとみなされ、課税されてしまう点です。
ですから、最初から無条件に非課税期間をまるまる使うのではなく、期間が残り少なくなってきたら、相場の様子を見ながら、利益を確定しておくということも、大切なポイントです。もちろん、期間満了まで利益が取れそうな場合には無理して途中で売却する必要はありません。
今回、簡単にではございますが、NISAについてお伝えさせて頂きました。
NISAに限らず、TPPや憲法改正等、政府の打ち出す政策について考えることは、今後の日本の方向性や、それを自分にどう活かしていくか、自分はどう在りたいのかについて考えていくのに、有意義なことだと思います。
また、日本は、まだまだ金融に関して後進国だと言われているのが現状です。英国の「ISA」をモデルにしたというNISAについて考えていくことも、面白いのではないでしょうか。
今回、今話題になっているNISAについてお伝えすることで、少しでもお役に立てればうれしく思います。
BY A.I