Misocaの強みを教えて下さい。
一番よく耳にするのは、とにかく使いやすいという事です。他の似たようなサービスで挫折した人も、Misocaだったら出来たという声もあります。Misocaにユーザーさんがご意見や機能についての要望を送るボタンがあって、そこで入力された内容が全員が見ているチャットに飛んできます。この内容を開発者も見て、ユーザーさんが何を考えてどこでつまづいているのかをわかるようにしています。このように開発者自身もユーザーサポートに参加して、ユーザーさんの意見を共有して、細かいアップデートを繰り返すことにより、他社に負けない便利さ、わかりやすさというのを追及しています。
今後の展望について教えて下さい。
まずはどんどん無駄を省いて、より多くの人達に、より多くの時間を本業のクリエイティブな活動に使ってもらうことです。その為に、僕達にどういうことができるだろうという事を考えています。請求書や取引そのものをクラウドに上げていって、すぐに振り込まれるようなスキームや、回収漏れが無くなるといった価値を提供できるかなと。
僕達のビジョンは、「事業者間の取引を最適化していく」ということです。会計は外注したりクラウド化できても、請求は社内の人がやらないといけないですよね。相手がいることなので。そこを解決していく事で、世の中全体を良くしていけるのではないかと思っています。
例えば、今は見積書や請求書が紙やPDFベースになっていると思いますが、ほとんどの場合、取引相手は違うフォーマットですよね。僕が見積書を作ってそれをPDFで送ると、取引相手は自社のシステムに入れるために誰かが入力し直して、会社で保管するために印刷をして、という流れだと思います。その状態で別の形式の発注書が送られてきて、僕は発注書を見て、発注請書を打ち直すという作業が発生します。そのお互いがデジタルとアナログの間でごちょごちょやっているのを同じシステムを使ってもっとスマートにしたいですね。結局そういうのが面倒臭いから、しっかり契約を結ばないという方もいると思います。秘密保持契約なんかも、2通用意して1通を送り返すのが面倒臭いから省略しちゃう、そして後からトラブルになるというような事が起きたりする可能性があります。そういった発注や契約もオンラインで簡単に出来るんだったらどの企業も導入しておいた方が良いし、より安全な取引が出来るようになるとも思っています。これは1~2年で実現できるようにしたいですね。
最近、株式会社トラスト&グロースという会社と一緒に「Misoca回収保証」というサービスをリリースしました。これは、例えば取引先企業が倒産してしまったり、代金を払ってくれない時に、株式会社トラスト&グロースとMisocaが入金の保証をするサービスです。事前に保証料を頂きますが、後から保証するので、保険と似ています。僕らの究極的な目標は、「Misocaで請求したらすぐお金が入ってくる」という流れを作ることです。今の時代だと、通帳をわざわざみんなが記帳しに行くという事にも僕は違和感があって、こういう事もコンピューターが解決するべき事なのではないかと思います。