人口の減少が影を落とす

徳島県が「輩出率」トップとなったのは2010年の調査が開始されてから初めてのこと。同県は質実剛健を旨とする県民性で知られる一方、企業開廃業率は全国平均を下回っており、産業の新陳代謝の停滞を認めざるを得ない状況下にある。

4年連続のトップから陥落した山形県は、「辛抱強くて、堅実」な県民性のもと、江戸時代から商工業を重視してきた。絹織物の「米沢織」や「山形鋳物」など、数多くの伝統商品を有している。ただ同県の人口は、1985年の126万人に対して2015年3月は112万人。人口減少に歯止めがかからない中、輩出率の高さを手放しでは喜ぶ訳にはいかない。

他方、輩出率が低いのは埼玉県の0.26%、千葉県の0.28%、神奈川県の0.33%など、首都圏のベッドタウンが顔を揃えている。


社長の「出身校」 日本大学が最多

調査結果は、社長の「出身校」もランク付けしている。

社長の「出身校」トップは日本大学。2万1,662人で5年連続の最高位だ。都道府県別に見ても、日本大学が上位3校に入っていないのは、愛知県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、福岡県、沖縄県の8府県だけだった。

2位早稲田大学1万753人、3位慶応大学1万587人、4位明治大学9,058人、5位中央大学8,406人と関東の私立大学がトップ5を独占。

一方、国公立大学では、前回と同じ15位に東京大学の3,397人、23位の京都大学が2,136人、27位の北海道大学が1,813人、以下、33位に大阪大学、38位に九州大学、43位に神戸大学がランク入りした。(ZUU online 編集部)

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