創業時およびその後の資金はどうされたのでしょうか。
創業時は全て自己資本で創業しました。実は創業時は広告代理店事業をやっていたんです。起業するにあたって事業内容は特に決めていなかったのですが、共同創業者がサイバーエージェントで広告代理店営業をやっていたので、最初は広告代理店事業をやっていました。ただ僕がメディアで大きな事業をやりたいという想いがあったので、1年後にはお互いにやりたいことをやろうということでそれぞれ別の会社に。Nagisaは小職が継続することになりました。
そして、その後初めて資金調達(サムライインキュベート、ネットエイジに対する第三者割当増資)を2011年3月に実施しました。その後BalloonというLINEのようなメッセージアプリを立ち上げました。アプリのリリースの前と後に資金調達(ニッセイ・キャピタルに対する第三者割当増資)をしたのですが、最終的には50万ダウンロード程度で(先行していたLINEは500万ダウンロード)結果としてうまくいかず、2013年の9月頃にピボット(ビジネスモデルの軌道修正)して今のアプリポートフォリオ事業の形でやっています。アプリ単体でダウンロード数を増やすマーケティングのノウハウがだいぶたまってきたところで、2014年5月にDonutsさんから追加で資金調達を行いました。
ピボット後の事業は順調に伸びているようですね。
運用しているアプリの総ダウンロード数は1,700万を超えました。3月はプロモーションを強化したので1か月に300万ダウンロードを超えましたが、通常毎月100万ダウンロードくらいは伸びています。我々の売上の99パーセントは無料アプリをメディアとした広告収入です。最近は課金モデルのアプリも多く、我々も考えようとは思っていますが、得意分野としては無料アプリの広告収入モデルなので、今後もこのモデルが中心になります。ただこれまではいろいろな種類のアプリを数多くリリースしていましたが、今後はマーケットの大きさやその後伸びるかどうかなどを考慮して、リソースを集中させるところには集中させるといった方針でやっていきます。
スタッフも増え60名弱の組織になりました。エンジニアが約半分でデザイナーも含めると6割、あとはアプリのディレクターと管理部門です。開発は一部外注も使いますが、基本は内製です。