資金調達の話に戻りますが、何度か調達していますがどのラウンドが一番苦労しましたか。

ニッセイ・キャピタルさんに最初に投資していただいたときですね。その時の状況としては、プロダクトがまだ構想段階でした。プロダクトがないと実際の数字もないわけで、どのKPIにお金をつぎ込めば数字が伸びていくのか全くわかりません。このような状況でしたので、資金調達は非常に難しかったです。組織があって、プロダクトがある、このことが非常に重要だなと当時は強く感じました。

苦労しましたが資金調達できたのは、経営メンバー、および組織体制への理解、および当時構想段階だったBalloonはメッセージアプリで市場規模が非常に大きく、期待も大きかったからだと思います。参入する領域は間違っていなかったですが、適切な組織、モノづくり(プロダクト)、資金が用意できなかったで、結果うまくいきませんでした。

次のDonutsさんのときは、ダウンロード数が順調に伸びていてヒットするアプリに対するモノづくりの姿勢を評価していただいて追加で資金調達をすることができました。会社として、組織を作ること、モノづくりの文化をきちんと持っていること、開発したプロダクトに対してどのようにお金をかければ成長させていけるか明確になっていること、これらがはっきりしていれば資金調達はしやすくなると思います。

今後さらに調達する場合は、10億円を3-4年で使うということではなく1年でこのKPIにお金をつぎ込めば急速に成長するという事業モデルを作り上げることがキーになってくると考えています。たださらなるの資金調達をするのか、それともこのままIPOを目指すのかといったことについては、慎重に検討していきたいです。


今回Donutsさんから追加の投資がありましたが、金額的にはどのくらいでしょうか。

金額は非公表ですが、千万単位のステージではないのでそれなりの金額です。資金使途としては、開発とプロモーションです。さらには新規の分野での事業を作っていくための投資にも使う計画です。