お勧め情報収集術第三回の今回は、アナリストレポートの入手方法についてご説明したいと思います。

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ロイター銘柄レポートなど、レポートを読むのに有料会員登録が必要な情報源もいくつかありますが、本記事では 無料の方法のみご紹介します
また、第二回では、個別銘柄分析のアナリストレポートに絞って解説しましたが、今回は マクロ経済、例えば日本経済全体の先行きなどを分析しているレポートも含めてご説明します
(厳密にいえばマクロ経済分析はエコノミストのレポートですが、インターネットのサイトでは「アナリストレポート」というカテゴリー内でまとめられることも多いので、ここでもそのように扱います。)

大きく分ければ、この5つの方法があります。


1、口座を保有している証券会社のホームページ

この方法は最も一般的な方法ですので、前回までに説明していますが、再度詳しくご説明します。

ほとんどの証券会社では、口座を開いている人に無料でレポートを提供しています。マクロ経済レポートは毎日更新するのが一般的で、個別銘柄については更新頻度・取扱銘柄など、各社異なります。目安としては、 頻度はだいたい10~20本/月くらいで、取扱銘柄は東証一部上場企業が中心 です。証券会社によっては米国や中国などの海外株式も扱っていますが、なおさら現地の有名企業がほとんどですね。やはり証券会社にとっては株式の売買をしてもらうことで手数料を稼ぐことが大切ですので、より多くの人が投資することに興味を持ちそうな企業でないとレポート作成のコストがペイしないため、基本的には大企業(時価総額の比較的大きい企業)が中心になります。

各社の ホームページでの掲載場所は、「マーケット情報」 というところです。ここからレポートの一覧を見ることができます。個別銘柄の場合は、たまに「国内株式」「海外株式」のページに載っていることもあります。


2、口座を保有していない証券会社のホームページ

詳細な個別銘柄レポートを見ることはできませんが、マクロ経済レポートの最新版は読めることが多いです。ただし、 そのほとんどは5でご紹介するいわゆる「まとめサイト」を見れば網羅できてしまいます 。よってここでは、そのようなサイトに載っていることの少ない証券会社のオリジナルな情報提供の例として、 楽天証券の経済レポートをご紹介 します。

楽天証券では、国内株式・投資信託・海外株式・FX・先物取引のレポートを毎週発行しています。社内外の、様々な専門家から提供されていますので、種類・視点の多様さで言えば、日本の証券会社で一番ではないかと思います。
ただし個人的な意見を言わせて頂くと、一般公開されているだけあって根拠の不明確な記事や情報量の少ないものもあります。

情報量の多さという点では、 私のお勧めは「楽天証券投資Weekly」と「ホンネの投資教室」 です。バックナンバーも全て目を通したわけではありませんが、投資に詳しい方であっても、勉強になることが書かれていると思います。

楽天証券レポート

・「楽天証券投資Weekly」今中能夫氏…一週間の国内株式市場動向。個別銘柄・業界に対するコメントあり。
・「ホンネの投資教室」山崎元氏…金融商品に関することを幅広く扱う。レポートというよりコラムに近い。